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アトピー体質の改善
08th 1月 2009
体質の改善 ~対処療法と原因療法~
アトピーというと、皮膚科を想像する皆さんが多いと予想できますが、それはアトピーが原因で起こっている皮膚の炎症を抑えたり、その症状を軽くする治療を思い浮かべるからではないでしょうか?
鍼灸治療においては、炎症が起こったあとの対処療法よりも、炎症が起こる体質を原因として考えることにより、改善を図ることを考えます。
アトピーは直らないからと対処療法のみで生活を続けるよりも、原因であるアトピーの体質を改善していく原因療法と併用することこそが健康な生活を快適に送ることにつながるのではないでしょうか。
アトピー体質を改善するために
アトピー体質と言う言葉があるようにアトピー性皮膚炎とは体質的なものが大変大きなウエイトを占めていると思われます。つまり、体質を改善していかなければアトピーを完治させることはできないともいえるでしょう。ですから、単にその場の症状を緩和させるだけではなく、体質をも改善させる治療でなければならないと言えるでしょう。では、どう実現していったら良いのでしょうか。それは、経絡治療によって体質そのものを改善させ実現していくことができます。実際に来院されるアトピーの患者さんは、冷えが強かったり、体全体が湿っていたり乾燥していたり、強い便秘があったりします。アトピーのほかに表すこれらの諸症状(体質的なもの)は経絡治療を行うことによって改善され、それとともにアトピー体質も改善・完治へと向かいます。経絡治療を行うことによって、冷えた体は温まり、湿ってべとべとしている体はさらっとした滑らかな状態に、乾燥の強い皮膚は適度の湿り気を保った滑らかな皮膚に、便秘も解消され、体質の改善が行われます。この体質改善はアトピーのみに有効なのではなく、治療を受けられるすべての人にも同じ効果が得られるものです。
その他のアレルギーでお悩みの方はアレルギー体質の改善の
ページをご覧下さい。
不妊症でお悩みの方は不妊の改善のページをご覧下さい。
アトピー性皮膚炎の女の子
アトピー体質の改善イメージ生後まもなくアトピー症状が出だし、いくつかの病院へ行ったり、良いと聞いた療法を試してみたりしてきたそうです。
しかし、いずれもあまり効果なく症状は悪くなるばかりだったそうです。
痒みが強く、夜には特に掻き壊し母子ともに眠れぬ日を過ごしてきたそうです。
当院へは以前アトピー性皮膚炎で来院されていたお子さんの母親の紹介で来院されました。
服を脱いでベット上に横になってもらうと、全身の皮膚は黒ずんでいて、首周り・肘・膝下等はっきりと皮膚炎が見受けられました。
特に、腹部は皮膚が硬くごわごわした感じが強く、腹部にできるしわも全く軟らかさがない状態でした。
「体質ですので改善するまでに時間はかかりますが、きっと治っていきますから、辛抱強く通ってください。見た目にも変化がわかるようになりますから信じて通ってください」と、 説明しつつ初回の治療を終えました。
家庭の事情もあり週一回の治療を続けました。初回の治療から約三ヶ月目に入ったころからは体質の改善のも目に見えて分かるようになり、腹部の状態がはっきり変わり、 硬かった状態から普通のお腹の状態に変わりました。
お腹に出るしわも全く硬さがなくなっていました。それまで出ていた体のかゆみもそれほど出なくなり皮膚炎の出ていた所も消えてきれいになっていました。
季節の変わり目や強いストレス等で時折皮膚が少し荒れますが、あまり長く続かないできれいに戻ります。
全身の状態を見ながら二週間に一回の診療となり、良い常態を継続しています。
治療開始から一年半程していったん治療を終え、その後は、様子を見ながら不定期で治療を受けていただくことになりました。
今ではアトピー体質が改善され、初めて治療をした状態とは雲泥の差となりました。
アトピー・喘息等アレルギー疾患は治療を始めてから比較的長い期間を要すことが多い疾患です。
ですから、安易に短期間で「治りますよ」とはいえません。
今回のケースもそうですが「一年ほどかかりますから、辛抱強く通っていただけますか。 三ヶ月程すると変化がはっきりわかるようになりますから」と、お話させていただきます。
そうは言いながらもっと早く治るケースも多くありますが、これらの疾患はどうしても継続治療が必要なため事前にお話し、 しっかり通院していただきたいためにあえてお話しています。
鍼灸治療でアトピー体質は改善・回復していきますから、どうか辛抱強く通ってみてください。変化がわかりますよ。
アトピー性皮膚炎と喘息(20歳代後半の女性)
09th 1月 2007
子供の頃からアレルギーとしてアトピー性皮膚炎と小児喘息の両方を発症していました。症状が出てくるとその都度薬で症状を抑えてきたそうです。症状が強ければステロイド剤を使用していたそうです。
当院へは、紹介されて来院されました。皮膚は全体がやや黒ずんでいます。また痒みが強く、ストレスや疲労により更に悪化し首の周り、各関節等に発症してきます。
治療は本人の仕事の関係で週1回しか来院できず、「気長に治療していきましょう。次第に楽になってきますから」と説明し、定期的に来院していただけるようにお願いしました。当初は本人体質から(虚体)慎重に治療をしていましたが、それでも治療後少し疲労感を感じると言うことで、よりドーゼ(治療量)に気をつけながらの治療となりました。
このようなアトピーと喘息を併せ持ち患者さんの特徴として、喘息が優位に発症しているときは、アトピーによる痒みはあまり感じられなくなっています。ですからその都度その病体に従った治療となります(経絡治療に場合は、改めてこんなことを書く必要は無く、その都度病体に従った証に応じて治療することになりますが)
治療開始から半年ほどして、喘息発作は殆んど影を潜め気にならなくなってきました。アトピーに関しては、痒みが体調の変化により出たり出なかったりを繰り返していました。しかし、その後次第に痒みも出なくなってきました。ただ、疲れすぎや、食事面での不摂生が続くと少し痒みは出てきますが、以前のように強くなく皮膚の状態も安定しています。
現在も(治療開始から1年を過ぎていますが)定期的に体調管理に来院されています。
近年、この治療例のようにアトピー性皮膚炎と小児喘息と持っている幼・小児が増えています。このような症状を持っているお子さんのご両親は心配が絶えないことと思います。薬付けにはしたくない。さりとてなすすべが無い。そのような状態だと推察いたします。でも、この例のように改善していきます。お子さんの治癒力に期待してください。その治癒力を引き出すために、経絡治療による鍼治療も考えてみてください。
アトピー性皮膚炎( 小学校1年生の女の子)
09th 1月 2006
生後間もなくアトピー症状が出、いくつかの病院へ行ったり良いと聞いた療法を試してみたりしてきたそうです。しかし、いずれもあまり効果がなく症状は悪くなるばっかりだったそうです。
痒みが強く、夜には特に掻き壊し母子ともに眠れぬ日を過ごしてきたそうです。
当院へは以前アトピー性皮膚炎で来院されていたお子さんのお母さんの紹介で来院されました。
服を脱いでベット上に横になってもらうと、全身の皮膚は黒ずんでいて、首周り・肘・膝等はっきりと皮膚炎が見受けられました。特に、腹部は皮膚が硬くごわごわした感じが強く、腹部にできるしわは全く軟らかさがない状態でした。「時間はかかりますが治っていきますから辛抱強く通ってください。
見た目にも変化がわかりますから、信じて通ってください」と説明しつつ、初回の治療を終えました。家庭の事情もあり、週1回の治療を続けました。
初回の治療から約3ヶ月目に入った頃から腹部の状態がはっきり変わり、硬かった状態から普通の状態に変わりました。お腹にできるしわも全く硬さが消えていました。それまで出ていた体の痒みもそれほど出なくなり、皮膚炎の出ていた所も消えてきれいになっていました。
季節の変わり目や強いストレス等で時折皮膚が少し荒れますが、あまり長く続かずにきれいに戻ります。全身の状態を診ながら2週間に1回の治療となり、良い状態を維持しています。
治療を開始して一年半程して、いったん治療を終え、その後は様子を見ながら不定期で治療をしていくことになりました。初めて治療を受けた時の状態とは雲泥の差です。
アトピー・喘息等アレルギー疾患は、治療を始めてから比較的長い期間を要することが多い疾患です。ですから、安易に「短期間で治りますよ」とはいえません。今回のケースもそうですが「一年ほどかかりますから、辛抱強く通っていただけますか。変化がはっきりわかるようになりますから」とお話させていただいております。そうは言いながらもっと早く治るケースも多くありますが、これらの疾患はどうしても継続治療が必要なため、事前にあえてお話させていただいております。
第12回学生向け経絡治療講習会のお知らせ
09th 9月 2013
今回の講習会は終了いたしました。次回は来年春頃を予定しておりますのでそれまでお待ちください。
次回の講習会参加をお待ちしております。
(PDF版はこちらから) |
4.実技2 脉診 (脉状診・比較脉診の基本的なやり方の指導) | |
5.質問会(治療体験、実技等の体験を通して、もう一度質問会をおこないます。少しでもわからないところを解決して講習会を終えましょう) | |
「使用鍼」 銀・ステンレス ディスポ鍼を使用。銀鍼1寸ー1番・ステンレス鍼寸3ー1番を使用(鍼はこちらで用意します) | |
申し込み・問い合わせ先 東洋はり医学会新潟支部 齋藤義昭 |
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1.講習会申し込み:こちら(http://www.onpodou.com/toyoharimail.html)から2.TEL・FAX 025-285-5735(温穂堂)(いずれも住所・氏名・電話番号・学校名・学年を明記の上、申し込みください) |
私の治療室から 「感謝の手紙をいただいて」
10th 4月 2011
関西地区在住の方からの感謝の手紙
藁をもすがる思いで、温穂堂ホームページの問い合わせにメールを下さる方々がおられます。しかも関西や中国地方といった遠方からのお問い合わせが続いています。
そんな問い合わせになかなかメールのみではお答えできず、電話にて直接お話させて頂くことが多くなっています。。
本当に切羽詰った状態でメールを下さっていますから、生半可な答えなどは出来ません。結果、電話でお答えさせていただくと言うパターンが多くなっています。
そんな中で、メールをいただいてお答えした関西在住の方からの感謝のお手紙をいただきました。
困っておられた様子など書かれており、この手紙の内容を掲載することで、同じように困っておられる方々に少しでも安心を届けられたらと思い、ご本人の許可をいただき掲載いたしました。
【以下、お手紙の内容です】
『その節は、メールでのお問い合わせだけにも関わらず、わざわざお電話まっとで下さり、ご親身にご助言をいただきまして、本当にありがとうございました。
去年の年末辺りから、娘が風邪をひく機会が増え、その上、喘息症状も伴い始め、お医者さんから喘息と断言されたときは、本当にショックでした。私自身もアトピーや小児喘息があったので、当然のように言われましたが、親としては、自分の体質のせいで、大切な子供にまで同じ思いをさせると思うと、本当に落ち込みました。風邪をひき少しの咳が始まるだけで恐怖を感じ、以前のように、ひどくなれば入院させてしまうのでは・・・・と頭の中が不安で一杯で、慌てて小児科へ走るものの、出る薬は、気管支拡張剤の内服薬と、同じく気管支を拡張させる貼り薬での様子見でした。これで更に症状が出るようなら吸入が追加され、ステロイドの内服を追加する治療方針でした。
薬の常用を避けたい私は、あれこれと薬の質問を重ねるのですが、詳しくお医者さんの話を聞けば聞くほど、最悪の状況ばかりお話され、かえって自分の不安をあおるような上竅でした。
喘息の薬は予防薬が中心で、たとえ症状が出ていなくても、発作が出ないように、長期に渡り内服を続けては止めて様子を見るのが基本スタイルらしく、そんな薬の使い方を疑問に思いネットで調べてみると、同じような薬に不安や疑問を持つ親御さんの書き込みがたくさんありました。「内服していても発作のなるときはなる」「いつまで内服を続けるかわからない」「貼るテープはずっと貼っていても大丈夫?」「予防で薬ばかりに頼って、自分の体で治す力が失われない?」等々、長期薬を服用しているでも、必ず安定することなく、疑問がついて回るかと思うと、やはり、薬にすがるのはもう止めようと決心するものの・・・ひどい咳込みがくれば、そんな決心は直ぐに恐怖心に負けてしまい、手持ち薬に手が伸びて小児科へ通う日々でした。
そんな中、原因不明の高熱が出て微熱が続き、数回の解熱剤の使用と、2種類の抗生物質を三日間飲み、いつもの喘息予防薬も合わせて飲み続けていたところ、メールで相談させていただいた低体温の症状になりました。
お医者さんに相談しても、命に関わらない程度の低体温は見向きも去れず、素人ながらに、太陵の薬を短期間に摂取した副作用ではないかと思いながらも、お医者さんには、全く関係ないと言われ、不安な日々が続いていた時に温穂堂さんのホームページに出会いました。今から思えば、低体温にならなければ、温穂堂さんに出会えなかったので、低体温になってくれて良かったと思えるくらいです(笑)。
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アトピーも、以前は痒がり寝られず泣く娘を見ると、薬は抑えるだけと重々わかっていながらも、その場しのぎに薬を塗る日もありましたが、今は、痒がり多少ひどくなっても「身体から悪いものが出てる出てる、治ってるなぁ」と、好転的に考えられるようになりました。
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最近は、家の周りをマラソンしたり、遠くまで散歩したりと積極的に外で遊び、以前のように、風邪をひかせたら喘息になり、また薬を長期常用するのではと言う不安から、家にこもりがちな日々がなくなり、外で娘が上着を脱ぎたいと言っても、笑顔で「いいよ~。寒くないって強いね」と言えるようになりました。以前は、寒い=風邪=喘息=薬の長期常用の連鎖になっていた私は、恥ずかしながら脱ぎたがる上着すら脱がせてやれない精神状態でした。
身体を治療していただけるだけでなく、娘に薬の副作用を心配することなく、不必要な薬の乱用をせずにすむ安心感は、私の大きな精神の安定に繋がり、更に明るく楽しい生活をすることが出来るようになりました。
重ね重ね本当にありがとうございました』
私の治療室から「アレルギーのお話①」
05th 5月 2009
アレルギーのお話 ①
ゴールデンウィークも終盤を迎え、帰省ラッシュが気になる日々となりました。
例年、このくらいの時期になると、花粉症次第に楽になって凝られる肩が多くなるようです。
今回久々に、「私の治療室から」を書いてみようと思っています。私にはどうしても気になることがあるからなのです。
それは、アトピー・喘息に代表されるアレルギー症状を持つ幼児や小児のことが気になっているからです。当院においても、幼児の治療をおこなっていますが、その大半がアレルギー症状を持っています。生まれて数ヶ月でアトピーを発症して、顔や頭が赤くただれているグジュグジュの状態で来院される子供さんや、アトピーのほかに喘息も発症している子供さん、幼児なのに手足が冷たく湿っている子供さん、アレルギーのため除去食を保育園等に頼んでいる子供さん等、小さいからだで大きな問題を抱えています。
これからも更なる環境の悪化や食生活の貧困さに拍車がかかっていく時代になっていくのでしょうか?
もしそうだとしたら、私たちはどうやってアレルギーを発症させないでクオリティライフを実現していけるのでしょうか?
そんな状況の中、私のできること、鍼治療を通して、漢方の知識を活かして子供たちの成長のお役に立ちたいと思っています。
まず、はじめに大切なのは、お母さんのからだを変えていく努力をお願いしたいことです。
妊娠前、妊娠中はもちろんのことですが、「あなた手足は、暖かいですか?湿った手足になっていませんか?おなかを触ると冷たくなっていませんか?膝がなんとなく重く痛むときがありませんか?肩こりがあり痛みませんか?・・・・・・・・」このような症状はありませんか?からだがひえています。生活習慣や食生活の再検討をお願いしたいと思います。
まずは、できるところからはじめてみてください。
講習会の案内
03rd 3月 2009
第5回学生向け経絡治療講習会のお知らせ |
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今回の講習会は終了いたしました。 ’09年に第6回の講習会を予定しております。日程が決まりましたらご連絡いたします。 今回見送られた方等、次回の講習会までお待ちください。 |
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(PDF版はこちらから) |
東 洋はり医学会は、素難医学に源流をおく“経絡治療”のはり専門家を育成している団体です。陰陽五行・虚実・補瀉をわかりやすく体系化し、「手から手へ」の 技術修練を大切に実践しています。新潟支部も創立40年を超え、「手から手へ」の実践を通して、今までに多くの鍼専門家を輩出してきています。 こ のたび、新潟支部において学生向けの経絡治療講習会を計画いたしました。講師は、実際に臨床(生まれて間もない乳児から内科疾患・婦人科疾患・眼科疾患・ アトピーなどのアレルギー疾患・膠原病・重症疾患等の臨床)に携わっておられる鍼師の先生方が当たられます。先生方の臨床における生の声や実際にモデル患 者として鍼を体験できるチャンスです。この機会を通して皆さんのこれからの勉学に、鍼の修練に役立ててください。 講習会のあとで次のような話を良く聞きます。 「自分には脉診がわからないので、経絡治療は出きない」「脉を診てもさっぱりわからないから経絡治療は自分には出来ない」 「経絡治療をやってみたいけど、脉がわからないから・・・・」 確かに、脉を見極めることは難しいかもしれません。でもはじめから脉をしっかりと診れる人は稀です。私自身も、はじめは良くわかりませんでした。臨床を重ねながら少しずつ習得していくものです。そこで立ち止まらず、一歩前へ前進してみませんか。 経絡治療と言えば脉診に代表されますが、決して脉診だけで決まるものではないのです(誤解の無いように) 是非この機会に、刺鍼の仕方、脉診のやり方を一緒に勉強して、経絡治療に触れてみませんか。 |
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1班を4~5人の講習生で構成し、講師一人が指導に当たります。 学生講習会に数回参加されている方は、その方々で班を構成し、更なる指導をしていきます。
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期日 |
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2008年12月14日(日) 午後1時00分~ 4時40分 (受付 12時30分~) |
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講師紹介 |
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伊藤正典 (新潟支部指導員 仙樹堂 院長) 北野明男 (新潟支部指導員 さくら鍼灸院 院長) 山村誠司 (新潟支部指導員 誠心鍼療室 院長) 齋藤義昭 (新潟支部指導員 温穂堂 院長) |
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受講料 |
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2000円 (講習当日に納入) | |
定員 |
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20名 (定員になり次第締め切ります) 『申し込み締め切り』 12月6日(土) | |
会場 |
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「クロスパル にいがた 402講座室」 新潟市中央区礎町通3ノ町2086番地 TEL 025-224-2088(代表) |
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講習内容・時間 |
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午後1時00分~4時40分 | |
1.質問会 (経絡治療・東洋医学等について疑問点、わかりにくいことなど 気軽に質問してください。疑問点をある程度解決してから実技に入り たいと思います) |
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2.経絡治療体験 (受講者の皆さんからモデル患者となっていただき、 実際の臨床体験を通して脉・腹部の変化等、経絡治療 の体験をしていただきます) |
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3.実技1 基本刺鍼 (補法・瀉法の基本的な刺鍼のやり方を指導) |
4.実技2 脉診 (脉状診・比較脉診の基本的なやり方の指導) | |
5.質問会 (治療体験、実技等の体験を通して、もう一度質問会をおこないます。 少しでもわからないところを解決して講習会を終えましょう) |
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「使用鍼」 銀・ステンレス ディスポ鍼を使用。銀鍼1寸ー1番・ステンレス鍼寸3ー1番を使用(鍼はこちらで用意します) | |
申し込み・問い合わせ先 東洋はり医学会新潟支部 学術部 齋藤義昭(学生向け講習会担当) |
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1.ホームページの申し込み用メール(こちらから) 2.E-mail info@onpodou.com 3.TEL・FAX 025-285-5735(温穂堂) (いずれも住所・氏名・電話番号・学校名・学年を明記の上、申し込みください) |
アレルギー体質の改善
08th 1月 2009
アレルギーに関して
「アレルギー」にはいろいろな症状があります。
例えば、アトピー性皮膚炎・喘息(小児喘息)・花粉症・蕁麻疹・アレルギー性鼻炎、 更には自己免疫疾患まで含めますと、かなり広範囲になります。
アレルギーを起こす体質そのものを改善していく場合と、鍼灸によってもアレルギーの諸症状を改善させ、完治させることができます。
実際に下記の「小児喘息の治療例」「蕁麻疹の治療例」のようにアレルギー体質を改善・完治していくことが少なくありません。
アトピー性皮膚炎でお悩みの方はアトピー体質の改善のページをご覧下さい。
不妊症でお悩みの方は不妊の改善のページをご覧下さい。
小児喘息の治療例 ~アレルギー体質の改善のために~
喘息とは、何らかの作用で気管支が急激に収縮して、肺から息を出せない状態に成っているものです。
どうしてそうなるのかはいまだに判っていません。
呼吸を支配する自律神経からは副交感神経の緊張状態といえます。
では漢方の世界、とりわけ経絡治療の立場からはどう説明されるでしょうか。
まず、喘息は呼吸器系の反応ですから肺についてみて見ましょう。
肺を季節および時間から見ますと、季節では「秋」時刻では「午前3時~5時」です。
これをみますと「あれー、そうか」と思われる方もおいでになるでしょう。
そうです。喘息特に小児喘息の発作の出やすい季節と時間に該当します。
また、肺は呼気を支配し腎は吸気を支配するとされていますので、喘息発作時の状態を見たとき、お判りいただけるでしょう。
更に肺系統(肺・大腸)における体質の陰陽のバランスの崩れが大きく、それによって他の体質系統とのバランスも崩され、発作を起こすと考えられます。
このように、気管支の異常な収縮はそれのみの反応に止まらず、体全体に反応をあらわし、 それは内臓を中心とした各系統とのバランスの崩れと深い関連を持っていると言えます。
「気管支の異常収縮を薬以外で直せるの?」「自律神経の不調和を薬以外で治せるの?」というもっともな疑問も判ります。
しかし、先ほど述べたように喘息発作も各内臓系統のバランスの崩れにほかなりません。
ですから、鍼治療によってこのバランスを調整し、崩れ難い体質に作り変えていくことが大切になります。
当然自律神経といえども内臓の支配のひとつといえます。
昔から乾布摩擦の話がありますが、これをすることによって皮膚を鍛え、呼吸器を強くするという意味があります。
つまり、皮膚は肺系統の支配にあるため皮膚を鍛えることで肺に影響を与えるということになるのです。
継続してみてください。 すぐに結果を求めがちになりますが、じっくりやることこそ大切です。
スローライフもときに大切なことがありますよ。
蕁麻疹の治療例(4歳) ~アレルギー体質の改善のために~
全身地図でも書いたような蕁麻疹が出ていて、長い間病院に通い投薬を受けていたが、全く改善せず、 注射等かなりつらい経験をしたためか医師の前に行くと暴れ抵抗をするため、いつも父親に抱きかかえながら診察を受けていたそうです。
当院へはホームページを見て来院されました。 治療室に入るなり泣きながら抵抗するため、父親に体をしっかりと押さえつけられベットに乗せられました。
蕁麻疹で困っていることを確認し、暴れている小児の手首を軽くつかみ、脉診・診断をすばやくし、すぐに治療に移りました。
小児用のはりを持ち左手首付近にもって行きました。
激しく抵抗して簡単にははりを固定できませんでしたが、何とか最初のはりを終え次の箇所に移りはりを固定していたら、 あれだけ泣いて抵抗していた子供がニコニコしだし、 それ以降は素直に笑いながら治療を受けてくれました。
「最初はどうなることか」と思いましたが無事初回の治療を終えることができました。
治療後落ち着いているので詳しく症状の経過を問診しました。
その後少し遠方でもあるので週1回の治療を継続しました。アレルギー体質の改善イメージ
2回目以降の治療は、「来院を楽しみにしている」と母親が言っていましたが、 いつも「温穂先生 温穂先生」とニコニコしながら治療を受けてくれました。
治療を受けると気持ち良いのだそうです。よくこう言われることがありますが。
治療を2ヶ月継続し、すっかり症状は無くなりました。
1ヶ月間のお休みを経て来院。
この期間中に骨折をしたためか、ストレスのため蕁麻疹が少し出ましたが再来院し治療をしてから症状は消えています。
このように病院でつらい経験をして暴れだす子供でも「はり」のよさがわかります。
薬で症状を押さえ込むのではなく、はり治療で出し切って体質を変えることも大切です。
不妊の改善
08th 1月 2009
あいさつ文
開院以来新潟で、妊婦さんや子供が欲しいがなかなか妊娠することが出来ない人(不妊) ・妊娠はするが8週程度で流産してしまう人等、 毎年治療を通して関わりを持たせて頂いています。
この関わりを通して、いろいろなお話をお聞きしたり、また、させて頂いたりしている中、 「不妊・妊娠・出産など」についてのページを新たに設ける必要性を感じました。
不十分な内容であると思いますが、少しでも不妊の改善の知識として皆様の参考にしていただければと思います。
不妊の改善①~安産灸のすすめ~
鍼灸による健康法・治療法は、仁術として紀元前より行われており、 医学の古典にも三陰交穴の婦人病や男女生殖器疾患の改善に極めて著効のあることが明記されています。
また、産婦人科医の石野信安氏も、妊婦の三陰交への施灸は安産であるばかりでなく、 胎児の体質改善にも大きく役立つと豊富な実例を挙げて、その効果を説いておられます。
安産灸の継続により、本格的な陣痛が始まってから初産であっても、短時間で出産できます。
また、難産を避けることが出来ますので、産後の肥立ちも良くなります。
更に、胎児の置かれている子宮内の条件、すなわち羊水の成分が理想的に経過しますので、 胎児が異常に動いて位置を変えることがありません。
ですから、臍帯を首に巻いて斜頚や先天性脳性麻痺、あるいは股関節脱臼等になることはありません。
昔から「小さく生んで大きく育てる」と言われています。安産灸の継続により、 元気で丈夫な赤ちゃんを出産することが出来ます。
しかも、安産で。 妊娠中に鍼なんて!と思われる方もおられると思いますが、心配無用です。かえって母子共に体調が整えられ、 妊娠中も元気に過ごすことが出来ます。
一度ご検討ください。
三陰交穴の取り方
三陰交穴は足の内果(うちくるぶし)の上三寸にあり。
その取り方としては、内くるぶしの上際に三本指を当てると、太い骨の後際にへこんで押すと痛い所があります 。
それを目当てに取ります。
施灸は、胎児が動き始める満5ヶ月目(16週)、腹帯締める頃から始めます。 それ以前に早く施灸を始めますと、流産の恐れがありますのでご注意ください。
不妊の改善②~陣痛促進穴について~
最新の治療例
一般的には三陰交穴への施灸によります。
例えば、経絡治療による鍼治療を加えつつ、臨月に至ると15~20壮の施灸を加え、 いよいよ陣痛が始まりますと、30壮ほどの施灸を加えます
これによって無事出産となります。
当院においては、出来るだけ妊婦さんの負担を軽減したいために、施灸の総数を抑えた形で治療いたしております。
また、陣痛が始まってから治療に来られることも難しく、 本人による施灸も難しいため別のツボ(背部の細絡)を使って安産に導いております。
陣痛促進穴
臨月に入り出産が近ずいてくると、背部にツボ反応が現れてきます。
その反応が第3~5胸椎の高さに下がってくると、「いつでも出産可能ですよ」と体が教えてくれます。
そこで体の状態に従って鍼治療(経絡治療)を加え、三陰交に7~9壮の施灸をし、 最後に背部に現れた「陣痛促進穴」に円皮鍼を貼り、治療を終えます。
そうしますと、翌日か翌々日に強い陣痛が起こり楽に出産することが出来ます。
但し、これは意図的に出産日を操作するために用いるものではありません。 あくまで出産予定日を目安にし、 胎児の状態、背部のツボ反応を併せて治療しています。
不妊の改善③~つわりを克服するために~
妊娠をすると誰もが、その程度の差はあれ“つわり”を体験します。
本当に軽く終わる人、 妊娠当初から始まり、入院にまで至る人もいます。
どこでそのような差が出てしまうのでしょうか。 “つわり”を軽く終えるために、臨床から学んだこと等を参考にしながら、書いてみます。
「つわりは、母胎の血液の酸素不足で強まるが、これは母体の腸の門脈の酸素不足によるから、 横隔膜呼吸をじゅうぶんにして、腸を冷やさないようにすれば、つわりは克服することが出来る。生殖器も肺も、 すべては腸から出来ていることを忘れてはならない」 (門脈とは、大動脈から腸に入り、消化された栄養を豊富に吸収して、 肝臓の関所を通って、心臓に還る静脈のこと)「赤ちゃん」の進化学 西原克成著より
「赤ちゃん」の進化学でも、腸の冷えが“つわり”に大きな影響があると説いています。
臨床からも、消化器系統と深い関係があると言えます。
つまり、体が冷えていて、胃・腸の弱い方に多いようです。 (例えば、子供の頃からバス旅行が苦手で、すぐにもどしてしまうような人等) 必ずそうなるとは限りませんが、かなり高い割合で“つわり”になっています。 ですから、治療の中心も脾経(消化器系)絡みがほとんどになっています。
脾経は、飲食物が直接入る「胃」と「脾」からなり、 冷たい物やたべすぎ・陰の食物の取りすぎによって、冷やされ、 消化能力を低下させてしまいます。
その結果、消化器系統が弱くなり、いわゆる胃・腸が弱い人になってしまいます。
そして“つわり”を誘発し易い体に傾いていきます。
また、妊娠しにくい方へ傾きますので、注意してください。
手・足が普段から湿っぽくぬれていて、冷えている方は注意が必要となります。 日々の食生活・過ごし方に問題がありますので良く検討してください。 鍼灸治療による体質改善も大切となります。
ご質問のある方は「お問い合わせ」「掲示板」等から質問してください。
“つわり”は、鍼灸治療(経絡治療)によって軽く過ごせるようになりますから、ご相談ください。
不妊の改善④~さかご・胎児の位置異常~
最新の治療例
さかごは、妊娠7・8ヶ月に入り胎児が正常な位置に無いことを言います。
つまり、胎児の頭部が上方(横隔膜方向)に向いている状態を言います。 あらためてここで説明をする必要も無いでしょうが。
では、どうしてさかごになるのでしょう。 その原因のひとつに体の冷えが考えられます。
陰性の強い食物を取り過ぎていますと、体も陰性(冷え)に傾き、陰陽のバランスが崩れ、 その結果として位置異常が生じてしまいます。
現在の日本においては、陰性の強い食べ物が好まれ多く食されています。
一例を挙げますと、ラーメン類、パン、ケーキ、果物等です。 その他、年中冷たい飲み物が好まれ、 冬の寒い時期にもかかわらず氷の入っている冷えた飲み物が飲まれています。
これらの取り過ぎは、さかごだけの問題ではなく、体全体のバランスを崩し、 疲れの抜けにくい、だるい状態を引き起こしますので注意してください。
臨床的には、下腹部がふっくらしている妊婦さんの場合は、 比較的簡単にさかごを治すことが出来ます。
しかし、下腹部が硬く逆三角形のようになっている妊婦さんは、 戻りにくく時間がかかりますので、早めに鍼灸治療を受けられることをお勧めします。
さかごと診断されたら、さかご体操を指導され、それで簡単に戻るケースも多いですが、 簡単に戻らない時には、鍼灸治療もご検討ください。
特に、先ほど書きました下腹部の硬い逆三角形になっている方は、早期に治療をお受けください。
さかご・位置異常に効果のあるツボ 至陰穴(足の小指外側爪の角を3ミリほど入ったところ)への施灸が有効です。 その他にも有効な箇所がありますので、反応を見ながら施灸しています。 (ツボ名の無いところで効果のある処もあります)
不妊の改善⑤~不妊症・不育症について~
最新の治療例
医学的に見れば、不妊症と不育症とは区別して語るべきものであるでしょう。
しかし、鍼灸治療の立場から、つまり、体全体を見て全身調整をする立場から、 体の中に起こっているひとつの現象として捉え、 書かせていただきます。
私自身、治療室でよく次のようなたとえ話をさせていただいております。
「肥えた豊かな畑に落ちた種は、やがて根を張り芽を出して大きく成長していきます。茨の生い茂った畑に落ちた種は、やがて根を張り芽を出して成長しますが、 根がしっかり張れずやがて枯れてしまいます。砂漠のような荒地に落ちた種は、根も芽も出すことが出来ずに枯れてしまいます」「今、あなたの体は一体どれに当たるでしょうか。肥えた豊かな畑に作り変えて行きましょう。 体は、いつでもいい状態に戻そうと頑張っています。鍼灸治療(経絡治療)でお手伝いするだけで体は大きく変わっていきますよ」
この例え話は、幼稚に思えるかも知れませんね。
でも、こんな中に真理があるかも知れません。 一見、医学の専門用語をたくさん使うともっともらしく聞こえますが、何の解決にもなりません。
体は、常にいい状態に保とうとしています。つまり、揺れながら恒常性を維持しようとしています(ホメオスターシス)
これは、漢方から考えると、五臓六腑がその働きを均衡に保とうとすることに繋がります。
陰陽五行論による治療体系がそれにあたり、治療によって、 バランスの取れた五臓六腑は免疫力を引き上げ、 「肥えた豊かな畑」に作り変えて行きます。 不妊症にしても、不育症にしても、妊娠して出産するには、不適切な体の状態なのです。 ですから、 「妊娠してもいいですよ」と体が教えてくれるような状態に改善し作り変えなければなりません。
一緒に鍼灸治療(経絡治療)で妊娠サインを出せるように頑張ってみましょう。
不妊の改善⑥~積み重ねを大切に~
ここまでご覧いただいてお分かり頂いたと思いますが、「冷え」と言う言葉がキーワードになっています。
また、「冷え」かとうんざりしておられる方もいらしゃるでしょう。
でも、大切なことなのです。冷えた体は、免疫力を低下させ、各内臓・諸機関の働きを確実に低下させ、 能力を落としてしまいます。
その結果、様々な症状を現してしまいます。そのことにきずいて欲しいのです。
きずくことによって初めて、体を改善していくことが出来るのです。
まず第一に、「冷えた」体を改善したいと思うことです。 そして次に、「冷えた」体をどうしたら改善できるのか考えることです。
何とかしたいと言う思いは、体を改善していくために「必要な力」となります。
特にポジティブな思考は「体を改善する力」を倍加させます。
まずは、力まず、出来ることから始めてみましょう。 食事のこと、運動のこと、生活リズムのこと等、あなたの出来そうなことから始めてください。
例えば、食事について言えば、食べ過ぎず腹八部に押さえることや、 冷えた陰性の強い食品は避けること等。 また、栄養補助食品に頼り過ぎないこと等です。
運動について言えば、筋力をつけるための運動ではなく、良く歩くことです。
それも元気を与えてくれる太陽の光を受けながら。 但し、昨今問題になっている紫外線には注意しながらになりますが。
太陽の光は植物にとって大切なように、私たち人間にも大切なものです。
生活リズムについては、基本的な考え方として「生体リズム」を 「太陽のリズム」に合わせることです。
すなわち、朝日と共に起き、日暮れと共に眠る。これは極端な話ですが、 最近は体内時計が大幅にずれてきています。
夜更かし、朝寝坊は、生活リズムを狂わし、体調を崩す元となります。
これらはほんの一例ですが、是非前向きに始めてください。
始める事であなたの体は変わっていきます。 あなた自身の体を信じてみましょう。
出来ることから少しずつ積み重ねていってください。
「そう簡単に改善できないよ」と思われる方も多いでしょうが、私たちの体は、 正常な状態に戻そうといつも一生懸命働いているのです。
ですから、治そうと心がけることで大きく変わっていきます。
そして、体が「温まる」方向へと向かうために工夫していくことです。
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不妊の改善⑦~治療例から~
安産灸のお話
1.切迫流産の症例(30歳代前半の女性)
初産の女性で、妊娠の前期から良く腰が痛くなり、長い時間立っていられなかったとのことでした。
妊娠5ヶ月に入った頃、腰の痛みが更に強くなり、 家事仕事も出来ないほどになり、実家に戻られたそうです。
しかし、体調はよくならず、6ヶ月に入る頃から、子宮腔が開きだし、 産婦人科での投薬もあまり効を得ず、 体は冷え切り、益々悪い状態に成って行きました。
開業医では手が施せず、大病院を紹介され、そちらに行く予定にしていたそうです。
そんな中、当院を紹介されましたが、本人は来院できるような状態ではなく、 こちらから往診となりました。
「明日紹介された病院に行く日になっていますが、とても具合が悪くて」と言われ、 夏だと云うのに体は冷え切っていて、 唇も真っ青の状態でした。
脈診すると、強い弓の弦を張ったような状態で、非常に体がきつい様子を表しています。
証を立て治療を開始しました。強い弦脈は治まり、全体的に柔らかな状態に変わりました。
青かった唇や血の気の引いた顔に赤みが差してきて、 声の様子もすっかり変わり妊婦さんらしくなりました。
「それじゃ、明日病院に行く前に治療に来てください」と、 来院を約束し、初回の治療を終えました。
翌朝一人で車を運転して来院されました。昨日とは待ったく別人のように、 血色も良くニコニコされての来院となりました。
所定の治療を終え、病院へ向かわれました。
検査の結果、切迫流産の兆候は全く見受けられず、 「信じられません。有難うございました」との、うれしい連絡をいただきました。
「これからが大事ですから、治療を続けていきましょう」 1ヶ月ほど継続治療、安産灸を施しつつ、回復を看て治療を終えました。
その後、元気な男の子を無事出産されました。
2.妊娠後期で体調を崩し、絶対安静と云われた症例(30歳代前半の女性)
妊娠後期(8ヶ月)に入り、次第に体調が崩れだし、少し動いただけでお腹が張り、 具合が悪くなり、動けなくなってしまいます。 産婦人科で投薬を受け、安静を言い渡されていましたが、具合はますます悪化し、 一日中横になっている状態でした。 そんな中、当院で治療を受け、安産灸を受けて出産された方から紹介さて来院されました。
お腹は張って硬く、脈状は硬く緊張し、弓の弦でも張ったような状態です。 問診すると、「お腹はずっと張ったままで苦しいです。
少し動いただけで具合が悪くなります」と、答えられました。
「治療を続けていくと体の緊張が取れ、楽に動けるようになりますよ。 今は、お腹の赤ちゃんも苦しんでいますから楽にしてあげましょう」と、話しつつ治療を始めました。
初回の治療を終えると、硬くなっていたお腹が緩み久しぶりに楽になった様子です。
冷たかった手・足に温かみが出、びっくりされていました。
当初、週2回の治療をし、体調の回復と共に週1回の治療となりました。
治療の都度安産灸を施し、出産予定日に少し送れて無事男の子を出産されました。
出産に際しては、陣痛促進穴に円皮鍼をつけ、強い陣痛を導きました。
陣痛促進穴の効用
20歳代後半の女性 出産予定日に遅れること2週間。入院前日に来院されました。
お医者さんから、陣痛促進剤か、それで駄目な時は、帝王切開と言われていました。
何とか自然分娩したいとの強い希望から、当院に来院されました。
通常の治療を行った後、背部に出る穴反応に円皮鍼をつけて治療を終わりました。
患者さんに「明日か、明後日には強い陣痛が起こり、楽に出産出来ますよ」と説明しました。
治療の翌朝、強い陣痛が始まり、午前8時に無事元気な女の子を出産されました。
陣痛促進穴は、出産が近くなり、もういつ出産してもいいですよと、体が教えてくれる反応です。
ですから、自然な状態で出産を迎えることが出来るのです。
つわりの症例
妊娠6ヶ月の20歳代後半の女性 妊娠(初産)初期からつわりが始まり次第に強くなっていったそうです。
妊娠3ヶ月頃からほとんど食事が取れず、それでも嘔吐が続き、 最後には何も戻す物が無くなり、血を吐いてしまったそうです。
そのため、何度も入退院を繰り返しました。
入院時は、点滴を受けるとつわりは楽になりましたが、退院すると、 また、つわりが強くなり、同じことの繰り返しだったそうです。
以前、ご主人がたまたま行った鍼灸院で妊婦さんを見かけたことがあり、 「ひょっとしたら鍼でつわりが楽になるかも知れない」と思い、当院に来られました。
「つわりがひどく、血を吐くまでになりました。鍼で楽になりますか。 妊娠6ヶ月になっているのにまだつらく殆ど食べられません」と話されました。
「鍼でつわりは楽になります。安心してください。 でも、今はかなりバランスが崩れていますので、治療間隔を短くしていかなければなりませんので、お願いします」 手・足は冷え、全身の皮膚からは湿り気が目立ち、声に張りが無く、非常に弱々しい感じを受けました。 脈の状態も硬く沈んでいます。
初回の治療を終えますと、湿っていた皮膚は乾き、硬く張っていたお腹も、 ふかしたても饅頭のように柔らかくなり、体が楽になった様子です。
「久しぶりに楽になりました。もっと早く来れていたらよかった。有難うございます」と、 明るい表情で云われました。
「これからが大事ですから、頑張って行きましょう。来ていただけないと治せませんので、大変ですが、通ってください」 「苦しんでいるお腹の赤ちゃんも楽になり、元気になっていきます」
当初、週3回の治療から始めました。回復後は、週1回の治療となり、 出産で実家に戻られるまで治療を継続しました。
その後、実家に戻られ、予定日の少し前に、元気な女の子を出産されました。
さかごの症例
20歳代後半の女性 妊娠8ヶ月に入り“さかご”となり、さかご体操を指導されましたが、 なかなか元に戻らず、紹介され来院されました。
腹診をしますと、お腹も右上に頭があり、左下に足があって、 さかごの状態がはっきりわかります。
「さかごは、陰性の強い食べ物を取り過ぎていますと、なりやすいのできおつけてください」 「お腹を診ましたら、頭が右上になっていますから、 早めに元に戻してあげましょう」と、説明しつつ、治療を始めました。
腹部は、比較的ふっくらとしていましたが、少し冷え加減で、時折張る感じが強めに出ています。
治療を開始し、鍼を始めますと盛んに胎児が動き始めました。
所定の治療を終え、最後に反応の出ている「至陰穴」に施灸をして初回の治療を終えました。
「鍼をするとものすごく動くんですね。びっくりしました」「こうやって位置を変えていきますよ」 右上にあった頭は右横に位置を変えていました。
このような治療を3回ほど繰り返しましたが、完全に戻らないため、施灸の箇所を変えてみました。
三陰交穴に軽く指頭を当てて、胎児の動きを伺いましたが、あまり動きが持続せず、 以前聞いたことのある処へ指頭を持っていきますと、胎児の動きが強く持続しました。
所定の治療後、この箇所に施灸をして治療を終えました。 五日後に来院。
「昨日検診を受けたところ、さかごは治りましたと、 言われました」と、うれしそうに話されました。
「良かったですね。またさかごにならないように、食事にきおつけましょう」 その後、さかごにはならず、無事元気な女の子を出産されました。
最後に施灸した箇所は、内果から中封穴に向かう線上に当たります。腹部に手掌を当てながら、もう一方の手で反応点を探ります。 反応点に当たりますと胎児は激しく動き始めます。 至陰穴、三陰交穴も同様にして反応を診ますと、比較できます。
不妊症についての症例
30歳代前半の女性 当院へは、当初臀部痛で来院されました。
問診しますと、 「数ヶ月前に始めての妊娠で、8週目で流れてしまいました。
腰から臀部にかけての痛みは、以前から頻繁にあります。
鍼が怖くて今までは、マッサージを受けていましたが、こちらを紹介され思い切って来ました」 「子供の頃からどちらかと言えば、体の弱い子供でした」とのことでした。
手・足は冷えていて少し湿っています。腹部も少し皮膚がざらつきが目立ち、湿り加減です。
「これだけ体が冷えて湿っていると、妊娠してもなかなか育ちにくいですよ。腰の痛みもそのためです。 鍼で体質を変えますから、怖がらずに治療を受けてください」と話しつつ治療を始めました。
数箇所鍼をしましたら、「まだ鍼はしていないのですか」と尋ねられました。
「もう何箇所か鍼をしてますよ。大丈夫でしょう」 初回の治療を終え、痛かった臀部の痛みが取れ、冷えて湿っていた手に温かみが出、 乾いた感じに変わり、びっくりされた様子です。
「こんな風に体は変わります。妊娠して元気に育つことが出来るように、治療を続けて行きましょう」 その後、継続して治療を行い、約半年ほどで妊娠することが出来ました。
安産灸を施しつつ、8ヶ月くらいまで当院で治療を継続し、実家に戻られてからも、 紹介した治療院で治療を受けられ、 無事元気な男の子を出産されました。
当初は、鍼を非常に怖がっておられましたが、今では、全く微塵も感じられません。
人との出会いの不思議を、特に感じられた症例です。
「鍼は痛いから行かない」という人も多いと聞きますが、この女性も以前はそうだったそうです。 ひとつの出会いを大切にしてみませんか。
第11回学生向け経絡治療講習会のお知らせ
01st 11月 2008
今回の講習会は終了いたしました。来春に次回の講習会を予定しております。今回参加を見送られた方で興味をお持ちの方は次回までしばしお待ちください。開催が近づいてきましたら、本ページ上にてお知らせいたします。 |
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(PDF版はこちらから) |
4.実技2 脉診 (脉状診・比較脉診の基本的なやり方の指導) | |
5.質問会 (治療体験、実技等の体験を通して、もう一度質問会をおこないます。 少しでもわからないところを解決して講習会を終えましょう) |
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「使用鍼」 銀・ステンレス ディスポ鍼を使用。銀鍼1寸ー1番・ステンレス鍼寸3ー1番を使用(鍼はこちらで用意します) | |
申し込み・問い合わせ先 東洋はり医学会新潟支部 齋藤義昭 |
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1.講習会申し込み:こちら(http://www.onpodou.com/toyoharimail.html)から 2.TEL・FAX 025-285-5735(温穂堂) (いずれも住所・氏名・電話番号・学校名・学年を明記の上、申し込みください) |