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数年前にも脱毛症で苦しんでおられたのことでしたが、病院で治療して大分改善したとのことでした。しかし、今回は病院での治療の甲斐なく変化が現れず、思い切って鍼治療をしてみようと来院されました。

診察しますと、頭皮の約4分の1ほどに髪の毛が無くかなりの状態でした。本人は日ごろウイック(かつら)を使用しています。問診しながら手足を触ってみますと冷えてかなり湿っています。肩は硬く盛り上がった状態です。

「時間はかかりますが、少しずつ戻ってきます。しばらく辛抱してください。他の症状もあわせてよくなってきます身体が元気であることが大切ですから、食べ過ぎず少しずつ動きましょう」

仕事の都合上1週間に1度のペースでの治療となりました。来院のたびに、肩こりや胃腸の具合の悪さを訴えられていましたが、次第に胃腸の状態も改善され元気になっていかれました。このようにその都度訴えられる症状をとりながら、全身調整を行い続けていきました。3ヶ月目に入った頃から少しずつ変化が現れ、本人もその変化がわかってきたようです。この頃から少し明るくなられたようでした。

このように治療を継続していき(仕事の忙しい時期には少し間隔が空くことはありましたが)次第に髪の毛の量は多くなっていき、頭皮の空間がかなり狭くなっていきました。この頃から、もっと早く改善したいとの本人の気持ちもあり、病院との併用となり、薬の服用をするようになりました。半年ほどたって、見た目にはわからないほどになり、体調も合わせて、大分改善されたようです。

よく100円玉くらいの神経性の脱毛は治療する機会はありますが、今回のように広範囲の脱毛はなかなかお目にかかる機会はありませんでした。でも、治療を辛抱強く継続していくことで、体質の改善とその結果として回復していくことを実証できました。人間の回復力の強さにあらためて驚かされています。

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