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ー妊娠初期からつわりで食事もとれず体調不良の状態ですー

当院へは、不妊治療で来院されていました。胃腸が子供のころから弱く、下痢をしやすい状態が続いているそうです。その他、冷えのため足が非常に冷たく、慢性的な腰痛をもうったえておられました。

治療を継続していくと、次第にひえが改善され、しびれていた下肢や痛みのあった腰が改善され、普段は気にならない状態に変わっていきました。

そのような変化の中、妊娠することができましたが、妊娠と同時につわりが始まりました。次第に胃がむかむかしだし食べられない状態へと変わっていきました。時には具合が悪く、一日横になっている日も出てきたそうです。

そのため、治療を継続していただきながら、つわりを軽くしていきました。「治療後は、数日間楽になります」継続治療により、日々楽になっていき、妊娠5ヶ月にはつわり症状は消えていきました。

つわりは、人によってその強さも期間もさまざまです。妊娠5ヶ月を過ぎても、強いつわりに苦しんでおられる妊婦さんもおられます。つわりをあまり感ぜずにこの時期を過ごされる妊婦さんもおられます。

でも、つわりで苦しんでおられる妊婦さんにとっては、大変苦しい時期を過ごすことになります。入院される妊婦さんもおられるほどです。そのようなかたがたでも、経絡治療を継続することによって比較的楽にこの時期を乗り越えていくことができます。更に、妊娠初期の体調管理や胎児の成長にも大きな力を発揮します。つわりで苦しく、仕事もできない・家事仕事にも就けないと思い悩む前に、一度ご検討ください。

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不妊の改善

08th 1月 2009

あいさつ文

開院以来新潟で、妊婦さんや子供が欲しいがなかなか妊娠することが出来ない人(不妊) ・妊娠はするが8週程度で流産してしまう人等、 毎年治療を通して関わりを持たせて頂いています。

この関わりを通して、いろいろなお話をお聞きしたり、また、させて頂いたりしている中、 「不妊・妊娠・出産など」についてのページを新たに設ける必要性を感じました。

不十分な内容であると思いますが、少しでも不妊の改善の知識として皆様の参考にしていただければと思います。

■アレルギー体質の改善について ■アトピー体質の改善について

不妊の改善①~安産灸のすすめ~

鍼灸による健康法・治療法は、仁術として紀元前より行われており、 医学の古典にも三陰交穴の婦人病や男女生殖器疾患の改善に極めて著効のあることが明記されています。

また、産婦人科医の石野信安氏も、妊婦の三陰交への施灸は安産であるばかりでなく、 胎児の体質改善にも大きく役立つと豊富な実例を挙げて、その効果を説いておられます。

安産灸の継続により、本格的な陣痛が始まってから初産であっても、短時間で出産できます。

また、難産を避けることが出来ますので、産後の肥立ちも良くなります。

更に、胎児の置かれている子宮内の条件、すなわち羊水の成分が理想的に経過しますので、 胎児が異常に動いて位置を変えることがありません。

ですから、臍帯を首に巻いて斜頚や先天性脳性麻痺、あるいは股関節脱臼等になることはありません。

昔から「小さく生んで大きく育てる」と言われています。安産灸の継続により、 元気で丈夫な赤ちゃんを出産することが出来ます。

しかも、安産で。 妊娠中に鍼なんて!と思われる方もおられると思いますが、心配無用です。かえって母子共に体調が整えられ、 妊娠中も元気に過ごすことが出来ます。

一度ご検討ください。

三陰交穴の取り方

三陰交穴は足の内果(うちくるぶし)の上三寸にあり。

その取り方としては、内くるぶしの上際に三本指を当てると、太い骨の後際にへこんで押すと痛い所があります 。

それを目当てに取ります。

施灸は、胎児が動き始める満5ヶ月目(16週)、腹帯締める頃から始めます。 それ以前に早く施灸を始めますと、流産の恐れがありますのでご注意ください。

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不妊の改善②~陣痛促進穴について~

最新の治療例asitubo2

一般的には三陰交穴への施灸によります。

例えば、経絡治療による鍼治療を加えつつ、臨月に至ると15~20壮の施灸を加え、 いよいよ陣痛が始まりますと、30壮ほどの施灸を加えます

これによって無事出産となります。

当院においては、出来るだけ妊婦さんの負担を軽減したいために、施灸の総数を抑えた形で治療いたしております。

また、陣痛が始まってから治療に来られることも難しく、 本人による施灸も難しいため別のツボ(背部の細絡)を使って安産に導いております。

陣痛促進穴

臨月に入り出産が近ずいてくると、背部にツボ反応が現れてきます。

その反応が第3~5胸椎の高さに下がってくると、「いつでも出産可能ですよ」と体が教えてくれます。

そこで体の状態に従って鍼治療(経絡治療)を加え、三陰交に7~9壮の施灸をし、 最後に背部に現れた「陣痛促進穴」に円皮鍼を貼り、治療を終えます。

そうしますと、翌日か翌々日に強い陣痛が起こり楽に出産することが出来ます。

但し、これは意図的に出産日を操作するために用いるものではありません。 あくまで出産予定日を目安にし、 胎児の状態、背部のツボ反応を併せて治療しています。

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不妊の改善③~つわりを克服するために~

妊娠をすると誰もが、その程度の差はあれ“つわり”を体験します。

本当に軽く終わる人、 妊娠当初から始まり、入院にまで至る人もいます。

どこでそのような差が出てしまうのでしょうか。 “つわり”を軽く終えるために、臨床から学んだこと等を参考にしながら、書いてみます。

つわりは、母胎の血液の酸素不足で強まるが、これは母体の腸の門脈の酸素不足によるから、 横隔膜呼吸をじゅうぶんにして、腸を冷やさないようにすれば、つわりは克服することが出来る。生殖器も肺も、 すべては腸から出来ていることを忘れてはならない」 (門脈とは、大動脈から腸に入り、消化された栄養を豊富に吸収して、 肝臓の関所を通って、心臓に還る静脈のこと)「赤ちゃん」の進化学  西原克成著より

「赤ちゃん」の進化学でも、腸の冷えが“つわり”に大きな影響があると説いています。

臨床からも、消化器系統と深い関係があると言えます。

つまり、体が冷えていて、胃・腸の弱い方に多いようです。 (例えば、子供の頃からバス旅行が苦手で、すぐにもどしてしまうような人等) 必ずそうなるとは限りませんが、かなり高い割合で“つわり”になっています。 ですから、治療の中心も脾経(消化器系)絡みがほとんどになっています。

脾経は、飲食物が直接入る「胃」と「脾」からなり、 冷たい物やたべすぎ・陰の食物の取りすぎによって、冷やされ、 消化能力を低下させてしまいます。

その結果、消化器系統が弱くなり、いわゆる胃・腸が弱い人になってしまいます。

そして“つわり”を誘発し易い体に傾いていきます。

また、妊娠しにくい方へ傾きますので、注意してください。

手・足が普段から湿っぽくぬれていて、冷えている方は注意が必要となります。 日々の食生活・過ごし方に問題がありますので良く検討してください。 鍼灸治療による体質改善も大切となります。

ご質問のある方は「お問い合わせ」「掲示板」等から質問してください。

つわり”は、鍼灸治療(経絡治療)によって軽く過ごせるようになりますから、ご相談ください。

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不妊の改善④~さかご・胎児の位置異常~

最新の治療例

さかごは、妊娠7・8ヶ月に入り胎児が正常な位置に無いことを言います。

つまり、胎児の頭部が上方(横隔膜方向)に向いている状態を言います。 あらためてここで説明をする必要も無いでしょうが。

では、どうしてさかごになるのでしょう。 その原因のひとつに体の冷えが考えられます。

陰性の強い食物を取り過ぎていますと、体も陰性(冷え)に傾き、陰陽のバランスが崩れ、 その結果として位置異常が生じてしまいます。

現在の日本においては、陰性の強い食べ物が好まれ多く食されています。

一例を挙げますと、ラーメン類、パン、ケーキ、果物等です。 その他、年中冷たい飲み物が好まれ、 冬の寒い時期にもかかわらず氷の入っている冷えた飲み物が飲まれています。

これらの取り過ぎは、さかごだけの問題ではなく、体全体のバランスを崩し、 疲れの抜けにくい、だるい状態を引き起こしますので注意してください。

臨床的には、下腹部がふっくらしている妊婦さんの場合は、 比較的簡単にさかごを治すことが出来ます。

しかし、下腹部が硬く逆三角形のようになっている妊婦さんは、 戻りにくく時間がかかりますので、早めに鍼灸治療を受けられることをお勧めします。

さかごと診断されたら、さかご体操を指導され、それで簡単に戻るケースも多いですが、 簡単に戻らない時には、鍼灸治療もご検討ください。

特に、先ほど書きました下腹部の硬い逆三角形になっている方は、早期に治療をお受けください。

さかご・位置異常に効果のあるツボ 至陰穴(足の小指外側爪の角を3ミリほど入ったところ)への施灸が有効です。 その他にも有効な箇所がありますので、反応を見ながら施灸しています。 (ツボ名の無いところで効果のある処もあります)

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不妊の改善⑤~不妊症・不育症について~

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最新の治療例

医学的に見れば、不妊症と不育症とは区別して語るべきものであるでしょう。

しかし、鍼灸治療の立場から、つまり、体全体を見て全身調整をする立場から、 体の中に起こっているひとつの現象として捉え、 書かせていただきます。

私自身、治療室でよく次のようなたとえ話をさせていただいております。

「肥えた豊かな畑に落ちた種は、やがて根を張り芽を出して大きく成長していきます。茨の生い茂った畑に落ちた種は、やがて根を張り芽を出して成長しますが、 根がしっかり張れずやがて枯れてしまいます。砂漠のような荒地に落ちた種は、根も芽も出すことが出来ずに枯れてしまいます」「今、あなたの体は一体どれに当たるでしょうか。肥えた豊かな畑に作り変えて行きましょう。 体は、いつでもいい状態に戻そうと頑張っています。鍼灸治療(経絡治療)でお手伝いするだけで体は大きく変わっていきますよ」

この例え話は、幼稚に思えるかも知れませんね。

でも、こんな中に真理があるかも知れません。 一見、医学の専門用語をたくさん使うともっともらしく聞こえますが、何の解決にもなりません。

体は、常にいい状態に保とうとしています。つまり、揺れながら恒常性を維持しようとしています(ホメオスターシス)

これは、漢方から考えると、五臓六腑がその働きを均衡に保とうとすることに繋がります。

陰陽五行論による治療体系がそれにあたり、治療によって、 バランスの取れた五臓六腑は免疫力を引き上げ、 「肥えた豊かな畑」に作り変えて行きます。 不妊症にしても、不育症にしても、妊娠して出産するには、不適切な体の状態なのです。 ですから、 「妊娠してもいいですよ」と体が教えてくれるような状態に改善し作り変えなければなりません。

一緒に鍼灸治療(経絡治療)で妊娠サインを出せるように頑張ってみましょう。

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不妊の改善⑥~積み重ねを大切に~

ここまでご覧いただいてお分かり頂いたと思いますが、「冷え」と言う言葉がキーワードになっています。

また、「冷え」かとうんざりしておられる方もいらしゃるでしょう。

でも、大切なことなのです。冷えた体は、免疫力を低下させ、各内臓・諸機関の働きを確実に低下させ、 能力を落としてしまいます。

その結果、様々な症状を現してしまいます。そのことにきずいて欲しいのです。

きずくことによって初めて、体を改善していくことが出来るのです。

まず第一に、「冷えた」体を改善したいと思うことです。 そして次に、「冷えた」体をどうしたら改善できるのか考えることです。

何とかしたいと言う思いは、体を改善していくために「必要な力」となります。

特にポジティブな思考は「体を改善する力」を倍加させます。

まずは、力まず、出来ることから始めてみましょう。 食事のこと、運動のこと、生活リズムのこと等、あなたの出来そうなことから始めてください。

例えば、食事について言えば、食べ過ぎず腹八部に押さえることや、 冷えた陰性の強い食品は避けること等。 また、栄養補助食品に頼り過ぎないこと等です。

運動について言えば、筋力をつけるための運動ではなく、良く歩くことです。

それも元気を与えてくれる太陽の光を受けながら。 但し、昨今問題になっている紫外線には注意しながらになりますが。

太陽の光は植物にとって大切なように、私たち人間にも大切なものです。

生活リズムについては、基本的な考え方として「生体リズム」を 「太陽のリズム」に合わせることです。

すなわち、朝日と共に起き、日暮れと共に眠る。これは極端な話ですが、 最近は体内時計が大幅にずれてきています。

夜更かし、朝寝坊は、生活リズムを狂わし、体調を崩す元となります。

これらはほんの一例ですが、是非前向きに始めてください。

始める事であなたの体は変わっていきます。 あなた自身の体を信じてみましょう。

出来ることから少しずつ積み重ねていってください。

「そう簡単に改善できないよ」と思われる方も多いでしょうが、私たちの体は、 正常な状態に戻そうといつも一生懸命働いているのです。

ですから、治そうと心がけることで大きく変わっていきます。

そして、体が「温まる」方向へと向かうために工夫していくことです。

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不妊の改善⑦~治療例から~

安産灸のお話

1.切迫流産の症例(30歳代前半の女性)

初産の女性で、妊娠の前期から良く腰が痛くなり、長い時間立っていられなかったとのことでした。

妊娠5ヶ月に入った頃、腰の痛みが更に強くなり、 家事仕事も出来ないほどになり、実家に戻られたそうです。

しかし、体調はよくならず、6ヶ月に入る頃から、子宮腔が開きだし、 産婦人科での投薬もあまり効を得ず、 体は冷え切り、益々悪い状態に成って行きました。

開業医では手が施せず、大病院を紹介され、そちらに行く予定にしていたそうです。

そんな中、当院を紹介されましたが、本人は来院できるような状態ではなく、 こちらから往診となりました。

「明日紹介された病院に行く日になっていますが、とても具合が悪くて」と言われ、 夏だと云うのに体は冷え切っていて、 唇も真っ青の状態でした。

脈診すると、強い弓の弦を張ったような状態で、非常に体がきつい様子を表しています。

証を立て治療を開始しました。強い弦脈は治まり、全体的に柔らかな状態に変わりました。

青かった唇や血の気の引いた顔に赤みが差してきて、 声の様子もすっかり変わり妊婦さんらしくなりました。

「それじゃ、明日病院に行く前に治療に来てください」と、 来院を約束し、初回の治療を終えました。

翌朝一人で車を運転して来院されました。昨日とは待ったく別人のように、 血色も良くニコニコされての来院となりました。

所定の治療を終え、病院へ向かわれました。

検査の結果、切迫流産の兆候は全く見受けられず、 「信じられません。有難うございました」との、うれしい連絡をいただきました。

「これからが大事ですから、治療を続けていきましょう」 1ヶ月ほど継続治療、安産灸を施しつつ、回復を看て治療を終えました。

その後、元気な男の子を無事出産されました。

2.妊娠後期で体調を崩し、絶対安静と云われた症例(30歳代前半の女性)

妊娠後期(8ヶ月)に入り、次第に体調が崩れだし、少し動いただけでお腹が張り、 具合が悪くなり、動けなくなってしまいます。 産婦人科で投薬を受け、安静を言い渡されていましたが、具合はますます悪化し、 一日中横になっている状態でした。 そんな中、当院で治療を受け、安産灸を受けて出産された方から紹介さて来院されました。

お腹は張って硬く、脈状は硬く緊張し、弓の弦でも張ったような状態です。 問診すると、「お腹はずっと張ったままで苦しいです。

少し動いただけで具合が悪くなります」と、答えられました。

「治療を続けていくと体の緊張が取れ、楽に動けるようになりますよ。 今は、お腹の赤ちゃんも苦しんでいますから楽にしてあげましょう」と、話しつつ治療を始めました。

初回の治療を終えると、硬くなっていたお腹が緩み久しぶりに楽になった様子です。

冷たかった手・足に温かみが出、びっくりされていました。

当初、週2回の治療をし、体調の回復と共に週1回の治療となりました。

治療の都度安産灸を施し、出産予定日に少し送れて無事男の子を出産されました。

出産に際しては、陣痛促進穴に円皮鍼をつけ、強い陣痛を導きました。

陣痛促進穴の効用

20歳代後半の女性 出産予定日に遅れること2週間。入院前日に来院されました。

お医者さんから、陣痛促進剤か、それで駄目な時は、帝王切開と言われていました。

何とか自然分娩したいとの強い希望から、当院に来院されました。

通常の治療を行った後、背部に出る穴反応に円皮鍼をつけて治療を終わりました。

患者さんに「明日か、明後日には強い陣痛が起こり、楽に出産出来ますよ」と説明しました。

治療の翌朝、強い陣痛が始まり、午前8時に無事元気な女の子を出産されました。

陣痛促進穴は、出産が近くなり、もういつ出産してもいいですよと、体が教えてくれる反応です。

ですから、自然な状態で出産を迎えることが出来るのです。

つわりの症例

妊娠6ヶ月の20歳代後半の女性 妊娠(初産)初期からつわりが始まり次第に強くなっていったそうです。

妊娠3ヶ月頃からほとんど食事が取れず、それでも嘔吐が続き、 最後には何も戻す物が無くなり、血を吐いてしまったそうです。

そのため、何度も入退院を繰り返しました。

入院時は、点滴を受けるとつわりは楽になりましたが、退院すると、 また、つわりが強くなり、同じことの繰り返しだったそうです。

以前、ご主人がたまたま行った鍼灸院で妊婦さんを見かけたことがあり、 「ひょっとしたら鍼でつわりが楽になるかも知れない」と思い、当院に来られました。

つわりがひどく、血を吐くまでになりました。鍼で楽になりますか。 妊娠6ヶ月になっているのにまだつらく殆ど食べられません」と話されました。

「鍼でつわりは楽になります。安心してください。 でも、今はかなりバランスが崩れていますので、治療間隔を短くしていかなければなりませんので、お願いします」 手・足は冷え、全身の皮膚からは湿り気が目立ち、声に張りが無く、非常に弱々しい感じを受けました。 脈の状態も硬く沈んでいます。

初回の治療を終えますと、湿っていた皮膚は乾き、硬く張っていたお腹も、 ふかしたても饅頭のように柔らかくなり、体が楽になった様子です。

「久しぶりに楽になりました。もっと早く来れていたらよかった。有難うございます」と、 明るい表情で云われました。

「これからが大事ですから、頑張って行きましょう。来ていただけないと治せませんので、大変ですが、通ってください」 「苦しんでいるお腹の赤ちゃんも楽になり、元気になっていきます」

当初、週3回の治療から始めました。回復後は、週1回の治療となり、 出産で実家に戻られるまで治療を継続しました。

その後、実家に戻られ、予定日の少し前に、元気な女の子を出産されました。

さかごの症例

20歳代後半の女性 妊娠8ヶ月に入り“さかご”となり、さかご体操を指導されましたが、 なかなか元に戻らず、紹介され来院されました。

腹診をしますと、お腹も右上に頭があり、左下に足があって、 さかごの状態がはっきりわかります。

「さかごは、陰性の強い食べ物を取り過ぎていますと、なりやすいのできおつけてください」 「お腹を診ましたら、頭が右上になっていますから、 早めに元に戻してあげましょう」と、説明しつつ、治療を始めました。

腹部は、比較的ふっくらとしていましたが、少し冷え加減で、時折張る感じが強めに出ています。

治療を開始し、鍼を始めますと盛んに胎児が動き始めました。

所定の治療を終え、最後に反応の出ている「至陰穴」に施灸をして初回の治療を終えました。

「鍼をするとものすごく動くんですね。びっくりしました」「こうやって位置を変えていきますよ」 右上にあった頭は右横に位置を変えていました。

このような治療を3回ほど繰り返しましたが、完全に戻らないため、施灸の箇所を変えてみました。

三陰交穴に軽く指頭を当てて、胎児の動きを伺いましたが、あまり動きが持続せず、 以前聞いたことのある処へ指頭を持っていきますと、胎児の動きが強く持続しました。

所定の治療後、この箇所に施灸をして治療を終えました。 五日後に来院。

「昨日検診を受けたところ、さかごは治りましたと、 言われました」と、うれしそうに話されました。

「良かったですね。またさかごにならないように、食事にきおつけましょう」 その後、さかごにはならず、無事元気な女の子を出産されました。

最後に施灸した箇所は、内果から中封穴に向かう線上に当たります。腹部に手掌を当てながら、もう一方の手で反応点を探ります。 反応点に当たりますと胎児は激しく動き始めます。 至陰穴、三陰交穴も同様にして反応を診ますと、比較できます。

不妊症についての症例

30歳代前半の女性 当院へは、当初臀部痛で来院されました。

問診しますと、 「数ヶ月前に始めての妊娠で、8週目で流れてしまいました。

腰から臀部にかけての痛みは、以前から頻繁にあります。

鍼が怖くて今までは、マッサージを受けていましたが、こちらを紹介され思い切って来ました」 「子供の頃からどちらかと言えば、体の弱い子供でした」とのことでした。

手・足は冷えていて少し湿っています。腹部も少し皮膚がざらつきが目立ち、湿り加減です。

「これだけ体が冷えて湿っていると、妊娠してもなかなか育ちにくいですよ。腰の痛みもそのためです。 鍼で体質を変えますから、怖がらずに治療を受けてください」と話しつつ治療を始めました。

数箇所鍼をしましたら、「まだ鍼はしていないのですか」と尋ねられました。

「もう何箇所か鍼をしてますよ。大丈夫でしょう」 初回の治療を終え、痛かった臀部の痛みが取れ、冷えて湿っていた手に温かみが出、 乾いた感じに変わり、びっくりされた様子です。

「こんな風に体は変わります。妊娠して元気に育つことが出来るように、治療を続けて行きましょう」 その後、継続して治療を行い、約半年ほどで妊娠することが出来ました。

安産灸を施しつつ、8ヶ月くらいまで当院で治療を継続し、実家に戻られてからも、 紹介した治療院で治療を受けられ、 無事元気な男の子を出産されました。

当初は、鍼を非常に怖がっておられましたが、今では、全く微塵も感じられません。

人との出会いの不思議を、特に感じられた症例です。

「鍼は痛いから行かない」という人も多いと聞きますが、この女性も以前はそうだったそうです。 ひとつの出会いを大切にしてみませんか。

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『卵胞期』とは

月経周期を卵巣の変化を中心に分類すると、卵胞期(月経第1日から約14日間)と黄体期(排卵後)となります。卵胞期にはまず原始卵胞の一部はおそらくエストロゲン作用により自動的に発育を開始します。ついでFSH依存的に卵胞が発育、やがて卵胞腔を形成。第8~9週目頃からは最も早く発育した主席細胞のみが急速に発育します。その後LH作用で排卵に至ります。

この症例は、卵胞期における卵胞の発育が不良のため排卵に至らず妊娠できないというものです。つまり、自力では卵胞を発育させていくことができず、投薬、その後投薬と注射とを併用して治療しておられました。

当初は、投薬は少量から始まりましたが、発育に変化は生ぜず、徐々に投薬量を増やしていったそうです。しかし、投薬のみでは効果はなく、次に注射による治療もあわせておこなわれるようになりました。このような治療をしばらく継続していましたが、卵胞の発育、妊娠とはなりませんでした。

そんな中、当院へ来られました。「卵胞が大きくならずに妊娠できません。二人目の子供がほしいのです。鍼治療で何とかなりますか」と涙ながらに訴えられました。

「以前にも排卵できず妊娠できない人が妊娠されました。排卵できない事情は少し異なりますが、精一杯やってみましょう。時間がかかると思いますが辛抱強く通ってください。少しずつからだが変わってくるのがわかりますから」

「仕事をしているため土曜日のみの治療とさせてください」ということで、週1回の治療を開始しました。

治療開始後4ヶ月ほどたってもなかなか妊娠には至りませんでしたが、からだの調子はいい状態が続くようになっていました。そんな中、「薬を併用しているとどうしてもからだが冷えやすく、妊娠するために必要ないい状態の体にしていくことが少し難しいため、しばらく投薬を休んで鍼治療に専念していただけますか」と思い切って話してみました。少し涙ぐまれながらも「そうしてみたいと思います」といってくださいました。

その後、治療開始5ヵ月後に無事妊娠されました。当初冷えていたからだは温かく変わり、妊娠にふさわしいからだへと変わっていました。

妊娠後しばらくすると、つわりが始まり、その治療もかねて継続治療をしています。現在はつわりも終わり安産のための安産灸を継続しています。胎児も順調に成育し、数ヶ月前の様子とは異なり、笑顔一杯の治療となっています。

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黄体化未破裂症候群から妊娠へ(30歳代前半の女性)

『黄体化未破裂症候群とは?』

詳しい説明をここでおこなうことは出来ませんが、わかりやすく書いてみましょう(詳しいことが知りたい方は個別に「黄体化未破裂症候群」で検索してください)

黄体とは、排卵した後の卵子を覆っていた袋が黄体化し、黄体ホルモンを産出して高温期を作り出しための大切なものです。この黄体が卵子を排卵できずに、卵子を含んだまま黄体化していくことを「黄体化未破裂症候群」と呼びます。そのため基礎体温上は高温期を作り出すのですが、実際の黄体ホルモン量は少ない状態になっています。まして、排卵できていませんので妊娠できないことになります。

結婚してからなかなか妊娠できず、産婦人科で検査したところ『黄体化未破裂症候群』と診断され、初めて妊娠できない事情を知りました。産婦人科では妊娠できるようにするため通院を勧められましたが、友人の紹介で当院に来られました。

私にとってもはじめての病名との出会いです。でも、体の冷え等バランスの変動が大きく、経絡調整をやることでからだは必ず変わりますので、そのことを念頭に置きながら治療を開始しました。

手足は冷えて氷にでも触るような感じです。しかも、冷たく湿っています。このからだを変え、患者さん御自身の体が正常な排卵を導き出せるように治療をしていきました。湿って冷たかった手足は次第に変わっていきました手は治療が終わる頃には暖かく変わるようになります。足はなかなか暖まりませんでしたが、はじめに感じた氷のような感じは全く無くなっています。また、硬かったお腹も次第にふっくらと柔らかくなっていきました。

このように治療を始めてからからだは確かに変わっていきました。そんな中、治療を始めてから4ヶ月程たった頃、いつもと全く違う脉の状態を呈し、「ひょっとしたら妊娠かも知れない」と思うような印象を受けました。本人にそのことを告げ、治療を終えました。1週間後の予約をして治療院を後にしましたが、予約日に電話連絡があり、「つわりがひどくとても治療院まで車で行くことが出来ません」とのキャンセルの連絡でした。

つわりはとても辛いですが、非常にめでたく、うれしい連絡となりました。

このようなケースでもからだは自然な方向へと変わろうとしています。経絡治療をすることによって、その力を助長し、自然な状態へと導いていくことが出来るのです。自然な状態へとは、人間として誰もが持っているもの、生理的な機能のことです。そして自然な形での妊娠が導かれました。

不育症(3回の流産)から妊娠へ(30歳代前半の女性)

『不育症』

過去いずれも妊娠8週目で流産となりました。特に3回目の流産後、極端に生理時の出血量が減り、生理の期間も三日程度で終わってしまうようになってしまいました(初日は少し多めですが二日目三日目は殆んど無い状態)ひどいときには1日で生理が終わるときもあったそうです。

当院へは紹介されて来院されました。手足は冷えていて、共に冷たく湿っています。腹部も硬くやや冷えています。診察しながら食事についての注意をし、初回の治療に入りました。

治療後、冷えて湿っていた手は、暖かく変わりましたが、足は暖まりませんでした。それでも湿り気は取れていました。治療間隔は、仕事の都合もあり週1回の治療を継続していきました。

生理時の出血量は一進一退を繰り返していましたが、次第に増えていくようになっていきました。生理の期間も3~5日間をいったりきたりでしたが、少しずつ伸びていくようになりました。もともと消化器系統に弱みを持っておられ、以前ダイエットで体調を崩されたことがあるといっておられました。そんなこともあって冷えが強かったのかもしれませんね。

治療を継続していくと、氷にでも触ったように冷たかった手足は、少しずつ温まり、足部も暖かいと言うほどにはいかなくとも冷えきっている状態ではなくなっています。また、全体の皮膚(特に下肢)も艶と張りが出てきました

このように、手で触れ目で見えるところはずいぶんと変化が出ています。この変化はからだの内部に於いても良い方向に変化をもたらしています。そのことは生理の状態に、子宮内部の環境にも大きな変化をもたらしています。その結果、無事妊娠することが出来ました。そして関門の8週をクリアーして元気で胎児は育っています。つわりは少しきついですが、胎児の元気な様子を確認でき、辛さの中にも安心感も同居する日々を送っておられます。

不妊治療で来られる患者さんから良く聞きますが、不妊関係の雑誌に「鍼灸治療が効果的」と書いてあるそうです。そのような記事を見て、当院へ来られる方も多いです。記事にあるように実際に鍼灸治療、特に経絡治療は効果が高いです。記事を見て不安視される方も多いとは思いますが、一度行動をおこしてみませんか。

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赤ちゃんがほしいと紹介されて来院されました。2回ほど治療をしましたが、その後治療の継続とならず、半年ほどたった頃、再度連絡を頂、治療の再開となりました。問診しますと、「産婦人科で治療を受けていましたが、妊娠出来ませんでした。どうしても赤ちゃんがほしいのです。鍼治療を続けたいと思っていますのでよろしくお願いします」「今までの経験から半年はかかると思いますが、辛抱して通ってください。体は必ず変わっていってくれますよ」

仕事の関係で週に1回程度の治療となりますが、出来るだけ来院をお願いして治療を再開しました。

治療を始めますと、手・足は冷えていて湿り気を帯、お腹は全体的に堅く、小柄で細い体形をしています。全体から受ける印象は、虚体という感じでした。週1回の割りで治療を継続していきますと、次第に湿っていた手・足が温かく乾いた感じに変わっていきました。この間、生理痛・腰痛・体のだるさ等を訴え来院し、その都度軽快して治療を終えていました。

治療を初めて3ヶ月ほどたった頃から、硬いお腹が柔らく変わってきました。この変化は、単なるこの部だけの変化だけではなく、腹部内臓の変化が起こっている証拠なのです。冷たい手・足は内臓の冷えをあらわし、冷えて機能低下しているために腹部が硬く冷たくなっているのです。つまり、お腹の硬さが取れてきたということは、体が温まってきているということをあらわしています。ここでようやく妊娠しやすい状態を作り出してきているといえるでしょう。

半年ほどたって「先生、妊娠しました。ありがとうございます」 「おめでとうございます。大事にしていきましょう。これからも定期的に治療を続けてください。安産の治療をしていきましょう。共に元気で出産を迎えましょう」

その後つわりが強く、治療を続け、無事つわりの時期を乗り越えました。安定期に入り、落ち着いた日が続いていましたが、妊娠7ヶ月頃からお腹が張り出し、仕事もなかなか休めないため余計にはったようです。その都度、治療をしてお腹の張りを取りながら、仕事もなお、続けていました。しかし、冬に入り遠方からの通院なので治療に来ることが難しくなり、お腹の張りがだんだん強くなっていったようです。結果的に、出産予定日よりもかなり早く入院し、出産に備えたようです。その後、今年の1月に無事元気な男の子を出産されました。

臨月に入って、治療が出来なくなリましたが、無事出産されたと聞いて少しは責任を果たせたかなと思っております。赤ちゃんがほしいがなかなか恵まれない方が増えています。そんな中で少しでもお手伝いできたことは、私にとっても大変嬉しいことです。「鍼を受けてみようかな」と迷っている人がおられると思いますが、まず始めてみませんか。一歩踏み出すことで、新たに見えてくるものがあるかもしれません。思い切って重い腰を上げてみませんか。

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20歳になってから急に生理痛が激しくなり、生理のたびに鎮痛剤を服用しなければ仕事ができないほどになりました。

当初は、特に気にせず病院へは行かず、市販の鎮痛剤でその場をしのいでいたそうです。しかし、生理の度に痛みは強く、年を追うごとに益々強くなっていったそうです。しまいには生理の痛みでえびのように丸くなり動けない日も出てきたそうです。

そんな中結婚され、義理のお母さんの紹介で当院に来院されました。

問診しますと、「高校生の頃には生理痛はあまり感ずることはなく、こんなに痛みを感じるようになったのは20歳を超えてからです。生理不順はありません」「一度婦人科で検査を受けたほうがいいとの家族の勧めで検査を受けたところ、子宮内膜症と診断されました。鍼は初めてですが、治りますか」と答えられました。

「手足が冷えています。これは体の中が冷えていることと同じです。子宮内膜症等婦人科疾患は、この冷えによって引き起こされて発祥し、悪化して行きます。鍼をすることで体の芯から暖めて症状を改善し、治していきます。初めのうちはあまりわからないかも知れませんが、定期的に通院してください。比較的早いうちにわかるようになりますよ」

初回の治療時に手足が冷えて冷たかったのですが、治療を終える頃にはどちらも温まりびっくりされていました。

当初、週2回の治療からはじめました。ご家族の理解もあり、比較的通院しやすかったことも完治に導くための大きな要因となります。

治療当初かなり痛みの強かった生理痛は、時には鎮痛剤を服用しても仕事ができなかったほどでした。

治療を始めて3ヶ月頃から次第に痛みが和らぎだし、鎮痛剤を服用しなくとも動けるようになっていました。この頃から治療を週1回に改め、引き続き治療を継続しました。

経絡治療の見方から、治療当初、痛みの激しい状態の時期には「肝経の邪実が目立ち、鎮痛剤の服用をしなくとも楽になった時期には、邪実は消え、肝経の虚に変わっています」

鎮痛剤の服用については、体に悪影響を与えることを話し、なるべく常用しないように注意しました。もちろん、痛みの強いときにはこの限りではありませんが。

ほとんど生理痛も感じなくなった、治療開始から6ヶ月程たった頃、「先生、赤ちゃんができました。ありがとうございます」

朗報が舞い込みました。「それじゃ、もう少し治療をして終わりましょう。その後、つわりが辛いときには、また来てください。おめでとう」

生理痛はほとんど消え、子宮内膜症も改善されたようです。しかも、おめでたい待望の第1子です。

この辺で、当初の目的を終えたので、治療を終了いたしました。

その後、つわりがきついため、来院され数回の治療をして、つわりを楽にし、つわりの治療を終えました。

「妊娠中、何か問題が起きたらすぐに来てください。そんなことがないことを祈っていますよ」

初めにもお話しましたが、婦人科疾患はそのほとんどが「冷え」によって引き起こされ、そして悪化していきます。どうか冷え性の方は、これ以上冷やさぬよう御気お付けください。

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不妊症の症例を今回と次回(7月中旬頃)に分けて載せたいと思います。

医学的に不妊症と言うには一定の基準があると思いますが、ここではなかなか子供に恵まれない方も含めて載せたいと思います。

今回は、自然な妊娠が難しく体外受精を受けられた方を、次回は流産の経験をし、なかなか妊娠出来ない方の治療例を載せたいと思います。

1.卵管采がうまく機能しない30歳代前半の女性

産婦人科で体外受精をするので、鍼治療も併せてやって何とか妊娠したいと紹介されてきました。

問診しますと、子宮が変形していて妊娠しにくいと医師に進められ手術、その後卵管采の変形も発見され体外受精を選択したとのことでした。

「わかりました。出来るだけのことをやりましょう。鍼治療を継続してください。そうすると、体が変わってきて妊娠を助けることが出来ますよ。また、体外受精に向けての医師の治療・受精卵を体内に戻してからの治療は、結構苦しいですからその緩和にも役立ちます。一緒に頑張りましょう」と励ましつつ、治療を開始しました。

当初、週3回の治療から始めました。

卵子を取る前や受精卵を体内に戻す際等、注射や薬等によってお腹が張り、苦しい状態で何度となく来院されました。

その度に、鍼治療によってその張りや痛みを楽にし、体質改善に努めていきました。

その結果、子宮内膜の厚さが9ミリから11ミリに厚さをましました。

「今まで何度も検査をしてきましたが、こんなに厚くなったのは初めてです」とびっくりされました。

「体が変わってきたんですね。期待しましょう」と励ましつつ、治療を継続しました。

受精卵を戻してから2週間ほどたって妊娠がわかり、喜びを共にしました。

「これからが大事になります。大切にしていきましょう」

その後治療を週2回、更に週1回にし継続しました。

つわりも治療によって軽減し、その後安産灸を施しつつ妊娠後期まで治療をさせていただきました。

出産は遠方の実家に戻られ、無事、元気な男の子を出産されました。

2.全く生理の無い30歳代前半の女性

「受精卵を3週間後に戻しますが、間に合うでしょうか」と紹介を受けて来院されました。

問診しますと、「生理が全く無いのですが、どうしても子供が欲しくて。こちらで妊娠された方がいらっしゃると聞きました。お願いします」とのことです。

「時間があまりありませんが、精一杯やってみましょう。週3回の治療となりますから、来てください」

当初、冷えていた体が短い期間のわりに温まり、変化していることがわかりました。

また、産婦人科での治療により、体調がきつい状態になりましたが、鍼治療によって楽に過ごすことが出来ました。

「お腹が膨れ、張って痛かったのに、鍼をすると腫れも、張りも楽になるんですね。不思議ですね」と感謝されました。

受精卵を体内に戻し、無事妊娠となりました。

その後、つわりが始まり継続治療して、その期間を楽に過ごすことが出来ました。

途中、事情もありしばらく治療を休まれ、臨月に入り再来院されました。

出産予定日が目前になっても、陣痛が来ず、お医者さんからは、「もうしばらくかかりますねと言われました」と。

「陣痛促進穴に反応が出ていますから、もうすぐ産まれますよ。それじゃ、治療しておきましょう。明日か明後日には強い陣痛が起こって産まれますよ。強い陣痛が起きて間隔が短くなったら、背中の鍼をはずして病院に行ってください」

二日後に元気な男の子を、無事、出産されました。

普段は、体質改善を主眼において治療を進めております。

すなわち「肥えた畑に捲かれた種は、強い根をはり、しっかりと生育していきます。でも、茨の張った畑や養分の少ない畑に捲かれた種は、根を張ってもすぐに枯れてしまいます。あなたの体を肥えた畑に作り変えましょう」と例え話をしながら、鍼治療によって自然な妊娠を進めています。

しかし、体外受精によってのみ妊娠できる方もおられるのです。

体外受精で妊娠できる可能性も決して高いとはいえないのが現状のようです。

その確立を、鍼治療(経絡治療)によって少しでも高めるために貢献できればと、この治療を通してあらためて感じました。

体質改善と共にお役に立てればと思います。

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