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小児の便秘(2歳の女の子)
09th 5月 2006
生後、母乳で育て順調に排便していたが、離乳食を始めた頃から排便できなくなっていました。その後改善されると思いつつ、様子を見ていましたが、一向に自力で排便することが出来ず、ついに小児科を訪れることとなりました。
小児科では、便が出さないため、お腹に長くためておくことはあまり良くないと、浣腸を使って毎日便を出すように指示されました。
浣腸を使いつつ、様子を見ていましたが、一向に自力で排便することができず、困っていたそうです。
そんな中、小児はりというものがあり、いいよというアドバイスもあり、当院を紹介され来院されました。
最初に治療室に入ってくる様子を見ていたら、元気な普通な女の子と言う感じです。ベットに乗ってもらい今までの様子を聞きながら体全体を切診しました。お腹は浣腸で排便させているので張っている感じは全くありません。
胸部に皮膚のざらつきが目立っています。更に手・足を触ってみますと非常に冷たく、足は湿っています。胃の上あたりを触って見ますと、少しざらつきがあり、軽く按圧しますと僅かに胃の硬さが感じられました。そのため食事に対する注意を与え、特に子供たちが大好きなカレーとかハンバーグとか胃を硬くし、体を冷やす食品はなるべく避け、ご飯を中心に取るように指示しました。
更に、毎日使用していた浣腸を、様子を見ながら、一日おきか三日に一回の割で使ってみてはと提案しました。
自力排便に向け、少し便座に座る習慣をつけるという大切な意味があります。つまり、毎日同じ時間にトイレに行くことを勧めました。
初回の治療を始めつつ、これからの目安と体の変化について説明し、少し、気長に治療を受けていただくことをお話しました。胸部のざらつき・手足の冷え、特に足の冷えて湿っている状態の改善と体全体の変化についての関係を説明しました。
当初一週間に二回の治療からはじめました。治療を始めて3回目で始めて自力で排便することが出来ました。しかし、その後、なかなか排便できず、様子を見ながら浣腸を使い排便してもらいました。
当初は、便座に座って力むということがなかなかわからず、治療中に何度となく、やってもらいながら練習しましたその後次第にコツをつかめるようになっていきました。
治療開始から一ヶ月ほどたって、たまに自力排便が出来るのですが、単発でなかなか効果が上がっていない感じとなり、
「小児はりは効かない」ということを聞いたとの周りの人からの話もあり、少し不安になったようですが、説得をしつつ治療を続けました。
治療開始から二ヶ月ほどたってから、周りの人のアドバイスもあり再び小児科を受診。丁度、浣腸の使用によって肛門付近に痛みが出、そのため麦芽糖に切り替えたとのことでした。切り替え当初、自力排便が出来ましたが、次第に出来なくなり、週一回の鍼治療もあわせて継続していくこととなりました。
浣腸を使っていた頃にも、肛門付近の便は非常に硬い状態ですが、その奥は柔らかい状態の便があるという比較的良い状態があったようです。
治療開始後、五ヶ月ほどして改善が見られ二日に一回の割合から、次第に毎日排便できるようになり、便の状態も良い状態が続くようになっています。
無事完治し、幼稚園への入園となりました。
なかなか結果が出ない中で、治療を継続していただくことは非常に難しいことだと思います。そんな中、継続治療をしてくださった今回の事例のご家族に感謝いたします。
体質の改善には時間がかかります。信じて継続することの大切さを知っていただけた事例として書かせていただきました。
ちなみに、この女の子の湿って冷たい足は改善され、湿り気はなくなっています。
治療法(経絡治療・小児はり)
08th 1月 2009
治療法に関して
一般的にはり・きゅうと言いますと、太い鍼を深く刺し、しかも刺したままになっている状態を想い浮かべるでしょう。
そして鍼は痛いものと思われています。これがはり・きゅうに対するイメージでしょう。
温穂堂ではこのイメージは不要です。
全く異なり、一本ずつ丁寧に刺鍼し、やさしい・気持ち良い治療(経絡治療)を行っています。
経絡治療は『気』を調整する治療法ですから、『気』の存在する皮下2~3mmへの浅い刺鍼で十分効果があります。
しかも刺鍼時に痛みを与えますと『気』の調整ができません。
ですから安心して治療を受けていただけます。 小児はりは大人に使う鍼とは違います
当院では鍼(ていしん)、円鍼、ひら鍼を使い『気』を調整する経絡治療を行っています
いずれも皮膚に近づける程度か軽く接触する程度の治療ですから、全く痛みを与えることはありません。
経絡治療
自然治癒力を高めていくものです。
脉診により気・血の変動を知り、変動している経絡を補瀉調整し治癒へと導いていく「経絡治療」によって治療いたします。
経絡とは体をめぐる12経脉(肝・心・脾・肺・腎・心包・胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)と、各経脉間をつなぐ絡脉とを総称したものです。
東洋医学では、この経絡を流れる気・血の停滞やひずみによって病が引き起こされると考えます。
そのため変動経絡を問診・脉診・腹診によってみきわめ、気の減退しているところは補い、ありあまって正気を阻害している所は瀉し、 各経絡のストレスをとることによって自然治癒力を高め、生命力を強化して病を癒していきます。
この治療法を『経絡治療』と呼びます。
このことから経絡治療は全身を調整する全身治療法ともいわれ、バランスのとれた各経絡は自然治癒力・生命力を高めていきます。
ですからよく具合が悪いのに「どこも悪くない」といわれる方、アレルギーで悩まれている方、 内臓疾患等慢性病で苦しんでおられる方々に対しても経絡治療を継続していくことによって治癒へと導きます。
「問診」具体的に病状を聞き、主たる変動経絡をみきわめる。
「脉診」手関節の動脉拍動部に指を当てることにより各経絡の変動を知り、主たる変動経絡をみきわめる。
「腹診」腹部を触診することによって変動している経絡をみきわめる。
小児はり
こどもは成人ではありません。 急速に発育する過程にあります。
まだ大脳の発育も未熟ですし、体内の諸器官にも発育のムラがあります。
そのため諸系統のバランスがくずれやすいのです。
小児によくみられる症状として次のようなものがあります。 かん虫・夜泣き・おねしょ・おちつきがない・いらいらしている・青筋をたてる・キィキィ声をあげる・下痢・便秘・乳はき ・消化不良・扁桃炎・かぜ・ぜんそく・じんましん・湿疹・脱腸・その他。
また最近は学童期によくみられる症状として、運動不足によっておこる骨の発育不良や成長過程の脊椎の変化によって生ずる 諸器官への影響(食欲不振・めまい・はきけ等)勉強づかれに原因するとみられる頭重・頭痛・またたきチックなどがあります。
小児はりは、軽く皮膚をマサツしたり、鍼を軽く皮膚に接触したり、掻いたりする方法ですから、痛いという感覚を与えません。
お子様も怖がらずに気持ちよく安心して治療が受けられます。
小児はりの治療効果は、症状によって反射的と見られる程の速効性があるものもありますので、 迷わずお気軽に当院にご相談下さい。 小児用に使用している鍼
小児用に使用している鍼です。皮膚に軽く接触させる程度ですから、全く痛みはありません。当院では、0歳児~小学校1年生くらいまで使用します。
アトピー体質の改善
08th 1月 2009
体質の改善 ~対処療法と原因療法~
アトピーというと、皮膚科を想像する皆さんが多いと予想できますが、それはアトピーが原因で起こっている皮膚の炎症を抑えたり、その症状を軽くする治療を思い浮かべるからではないでしょうか?
鍼灸治療においては、炎症が起こったあとの対処療法よりも、炎症が起こる体質を原因として考えることにより、改善を図ることを考えます。
アトピーは直らないからと対処療法のみで生活を続けるよりも、原因であるアトピーの体質を改善していく原因療法と併用することこそが健康な生活を快適に送ることにつながるのではないでしょうか。
アトピー体質を改善するために
アトピー体質と言う言葉があるようにアトピー性皮膚炎とは体質的なものが大変大きなウエイトを占めていると思われます。つまり、体質を改善していかなければアトピーを完治させることはできないともいえるでしょう。ですから、単にその場の症状を緩和させるだけではなく、体質をも改善させる治療でなければならないと言えるでしょう。では、どう実現していったら良いのでしょうか。それは、経絡治療によって体質そのものを改善させ実現していくことができます。実際に来院されるアトピーの患者さんは、冷えが強かったり、体全体が湿っていたり乾燥していたり、強い便秘があったりします。アトピーのほかに表すこれらの諸症状(体質的なもの)は経絡治療を行うことによって改善され、それとともにアトピー体質も改善・完治へと向かいます。経絡治療を行うことによって、冷えた体は温まり、湿ってべとべとしている体はさらっとした滑らかな状態に、乾燥の強い皮膚は適度の湿り気を保った滑らかな皮膚に、便秘も解消され、体質の改善が行われます。この体質改善はアトピーのみに有効なのではなく、治療を受けられるすべての人にも同じ効果が得られるものです。
その他のアレルギーでお悩みの方はアレルギー体質の改善の
ページをご覧下さい。
不妊症でお悩みの方は不妊の改善のページをご覧下さい。
アトピー性皮膚炎の女の子
アトピー体質の改善イメージ生後まもなくアトピー症状が出だし、いくつかの病院へ行ったり、良いと聞いた療法を試してみたりしてきたそうです。
しかし、いずれもあまり効果なく症状は悪くなるばかりだったそうです。
痒みが強く、夜には特に掻き壊し母子ともに眠れぬ日を過ごしてきたそうです。
当院へは以前アトピー性皮膚炎で来院されていたお子さんの母親の紹介で来院されました。
服を脱いでベット上に横になってもらうと、全身の皮膚は黒ずんでいて、首周り・肘・膝下等はっきりと皮膚炎が見受けられました。
特に、腹部は皮膚が硬くごわごわした感じが強く、腹部にできるしわも全く軟らかさがない状態でした。
「体質ですので改善するまでに時間はかかりますが、きっと治っていきますから、辛抱強く通ってください。見た目にも変化がわかるようになりますから信じて通ってください」と、 説明しつつ初回の治療を終えました。
家庭の事情もあり週一回の治療を続けました。初回の治療から約三ヶ月目に入ったころからは体質の改善のも目に見えて分かるようになり、腹部の状態がはっきり変わり、 硬かった状態から普通のお腹の状態に変わりました。
お腹に出るしわも全く硬さがなくなっていました。それまで出ていた体のかゆみもそれほど出なくなり皮膚炎の出ていた所も消えてきれいになっていました。
季節の変わり目や強いストレス等で時折皮膚が少し荒れますが、あまり長く続かないできれいに戻ります。
全身の状態を見ながら二週間に一回の診療となり、良い常態を継続しています。
治療開始から一年半程していったん治療を終え、その後は、様子を見ながら不定期で治療を受けていただくことになりました。
今ではアトピー体質が改善され、初めて治療をした状態とは雲泥の差となりました。
アトピー・喘息等アレルギー疾患は治療を始めてから比較的長い期間を要すことが多い疾患です。
ですから、安易に短期間で「治りますよ」とはいえません。
今回のケースもそうですが「一年ほどかかりますから、辛抱強く通っていただけますか。 三ヶ月程すると変化がはっきりわかるようになりますから」と、お話させていただきます。
そうは言いながらもっと早く治るケースも多くありますが、これらの疾患はどうしても継続治療が必要なため事前にお話し、 しっかり通院していただきたいためにあえてお話しています。
鍼灸治療でアトピー体質は改善・回復していきますから、どうか辛抱強く通ってみてください。変化がわかりますよ。
私の治療室から(その5)「続鍼はなぜ効くの?」
08th 3月 2007
『鍼はなぜ効くんでしょうか?』
このところ数回にわたってわかりやすく?書いてきました。が、実際はわかりにくいものだと思います。
そこで、今回は幼児・小児の治療からお話してみることにしましょう。
当院には、毎日のように幼児・小児が治療に来ています。アトピーだったり、喘息だったり、便秘だったり、風邪だったり、中耳炎だったり、副鼻腔炎だったり様々な症状の子供たちが来ています。このホームページの「治療法」の中で触れていますが、小児用に用いているテイシンの写真が載っていますね。絵でしか見ないとどういうものかさっぱりわからないでしょうが、辛抱強くお付き合いください。
まずは、このテイシンからお話していきましょう。
当院で使っているテイシンは、20金の金鍼で、皮膚に刺し入れない鍼なのです。実際には、刺さないどころか、幼児・小児に使う場合には特に、皮膚に接触すらしません。それで効果が現れるのです。この鍼を近ずけることによって、身体が良いほうに変化し、氣の過不足を調整し、症状を取り去るのです。先にあげた症状がありますが、これらの症状が改善され、完治へと導かれるのです。当然、大人と治療法は殆んど変わりません。そこには鍼数(ドーゼ)の差がありますが。
鍼治療のイメージといえば、鍼を刺す。刺すことで身体に刺激を与える。その結果、痛み等が治るという感じです世ね。
ところが、私が実際に幼少児に使っている鍼(テイシン)は、この観念を覆すものです。刺さないのに治っていく。そこにあるものといえば、刺激ではなく、氣の調整による治療というしか考えられないでしょう。
この氣の調整こそが古来からおこなわれてきている治療法(氣を調整する治療法=経絡治療)なのです。
「鍼は痛いもの。お灸は熱いもの」
もうこういう考え方ををやめましょう。このために、せっかくある治す機会が、失われては大変残念です。
幼少児が笑いながら、ニコニコしながら、お話しながら受けられる治療なのです。
氣の調整をおこなう経絡治療に、少し期待してみませんか。
『百聞は一見にしかずです』 一度経絡治療鍼専門の治療院へ行ってみてください。そこにはあなたの求めているものがありますよ。