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自然分娩を望み出産された症例から(陣痛促進穴使用)―30歳代の女性―

二人目の出産に向け順調に過ぎしていたが、出産予定日になっても陣痛が来ずこのままでは帝王切開になってしまうとのことで来院されました。来院されお話を伺ったところ、一人目を帝王切開で出産されたため、今回の出産はどうしても自然分娩で生みたいとのことでした。

一人目を帝王切開で出産されているため、予定日後数日間の余裕しかなく、すでに帝王切開の日が差し迫っている状況とのことです。藁をもつかむ思いでホームページを検索し、来院されたのでした。「鍼治療の体験はありませんが何とか自然分娩できないかとの思いできました。日にちはあまりありませんがよろしくお願いします」とのことです。「出来る事をしっかりとやってみましょう。日にちがありませんが2・3回の治療は必要になるかと思いますのでよろしくお願いします」とお話しして初回の治療に入りました。

治療により脉状が綺麗に整い腹部も柔らかく変化して鍼の良い影響が現れたようです。治療の最後に背部陣痛促進穴を確認し、いつ生まれても良いとからだが教えている位置にあることを確認しました。初回の治療であったためそこへの円皮鍼の貼付はせず、初回の治療を終えました。「ちゃんと背中に陣痛促進穴が出ていますから何とかなるかもしれませんね。今日は初めてなので明日また来てください。その時にその穴に処置しますので」と話し、明日の来院をお願いしました。

翌日来院いただき、所定の治療を終え、最後に背部陣痛促進穴へ円皮鍼を貼付し治療を終えました。

「昨日は軽い陣痛のようなものがありましたが、短時間で終わってしまいました」とのことでしたが、「明日か明後日に強い陣痛が来るかもしれませんので、背中につけた鍼は明日の夜までそのままにしておいてください」と伝えて次回の来院の約束をし治療終了となりました。

ところが身内の入院騒ぎが起きてしまい、約束をした治療日に来院できなくなってしまいました。

その後、数日間連絡がなく、だめだったのかなと思い始めていましたが、「無事に自然分娩できました。ありがとうございました。帝王切開せずに生むことが出来ました」と感謝の連絡をいただき、ほっと胸を撫で下ろしました。「おめでとうございます。連絡ありがとうございます」とお応えして受話器を下しました。

何とかお役に立てて良かったと安堵した瞬間でもありました。

逆子や微弱陣痛で帝王切開になるケースや促進剤を使っての出産のケースが増えてきていいると聞いています。予定日直前になっても予定日を過ぎても陣痛の来ない妊婦さんの出産に向けての治療に携わらせていただく機会も多くありますが、そのたびごとに「良かったなぁ」と安堵できる幸いに私自身も感謝しています。

多くの妊婦さんが自然分娩できますようにと願いつつ、鍼灸治療によるこのような効果のあることをもっともっと多くの人に知っていただけるよう努力していかねばと強く思わされる体験でもありました。

 

 

 

 

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