Recent Posts

11月 2024
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

Archives

Search Results

小学校の低学年の頃から鼻炎気味で、耳鼻科に通っていたそうです。春には学校で検診がありますので、毎年のように鼻炎を指摘され、耳鼻科に行って診察を受け、治療をするよう指示書を受け取っていたそうです。ですから、毎年のように春先には治療を受けていました。しかし、なかなか良くならずそのうちに通院をすることが続けられなくなっていきました。次第に、鼻炎から1年中鼻が詰まるようになり、鼻で呼吸が出来ないほどになって行きました。診断も鼻炎から副鼻腔炎に変わり、常に鼻の奥のほうに鼻水が溜まっているように感じられ、鼻が重く感じられるようになっていったそうです。

そんな中、紹介されて来院しました。ベッドに横になってもらい口を閉めて呼吸をしてもらったところ、鼻のみで呼吸することがかなりきつく、顔の近くに私の耳を近ずけても呼吸音が殆んど聞こえない状態でした。

「時々眉毛の上辺りが痛くなることがあります」「おそらく副鼻腔炎の関連でその部に重い感じの痛みが出てくるんでしょう。慢性的になっていますので時間がかかりますが、鼻が通るようになりますから辛抱強く通ってください。当初は週2回から始めて、様子を見ながら週1回の治療となります」

手足は冷えて少し湿っている感じです。また、皮膚全体も湿りがちのようです。この皮膚の状態が変わっていくことがひとつの目安にはなります。所定の治療を終え、少しからだのことについて説明を加え、初回の治療を終えました。その後、辛抱強く母子共に治療に通ってくださいました。そんな中で、少しずつ変化が現れてきました

少しずつ鼻での呼吸が出来るようになってきました。注意深く鼻での呼吸音を聞いていますと、詰まっている中で、鼻から空気が出入りしている音が聞こえ出しました。日によってこの音の大きさは違っていますが、確実に鼻で呼吸が出来つつあります。また、眉毛の上辺りの重い痛みも時折出てきますが、治療をしますと楽になり痛みを感じなくなってきました。

治療を始めてから半年以上たった頃から今度は鼻血が出るようになってきました。これは副鼻腔炎が治っていく上で大事な症状なのです。副鼻腔内の炎症が取れてくるためのしるしなのです。このことを説明しつつ、「もう少しの辛抱ですから通院頑張りましょう」

その後、眉毛の上の痛みは全く感じなくなり、口を閉めて鼻のみで呼吸が出来るようになりました。初めは全く鼻呼吸が出来ませんでしたが、鼻の奥の違和感・眉間の痛み等が消えて後、普通に呼吸が出来るようになりました。

ここまで、1年を超える期間がかかってしまいました。もっと短期間で結果を出さなくてはいけないのでしょうが、慢性的な副鼻腔炎はどうしても時間がかかってしまいます。もっと早く治癒させるためにも私自身の努力は当然のごとく必要ですね。ただ、この症例を通して辛抱強く治療を継続する必要性を少し感じていただければ幸いです。

TAGS:

『鍼はなぜ効くんでしょうか?』

このところ数回にわたってわかりやすく?書いてきました。が、実際はわかりにくいものだと思います。

そこで、今回は幼児・小児の治療からお話してみることにしましょう。

当院には、毎日のように幼児・小児が治療に来ています。アトピーだったり、喘息だったり、便秘だったり、風邪だったり、中耳炎だったり、副鼻腔炎だったり様々な症状の子供たちが来ています。このホームページの「治療法」の中で触れていますが、小児用に用いているテイシンの写真が載っていますね。絵でしか見ないとどういうものかさっぱりわからないでしょうが、辛抱強くお付き合いください。

まずは、このテイシンからお話していきましょう。

当院で使っているテイシンは、20金の金鍼で、皮膚に刺し入れない鍼なのです。実際には、刺さないどころか、幼児・小児に使う場合には特に、皮膚に接触すらしません。それで効果が現れるのです。この鍼を近ずけることによって、身体が良いほうに変化し、氣の過不足を調整し、症状を取り去るのです。先にあげた症状がありますが、これらの症状が改善され、完治へと導かれるのです。当然、大人と治療法は殆んど変わりません。そこには鍼数(ドーゼ)の差がありますが。

鍼治療のイメージといえば、鍼を刺す。刺すことで身体に刺激を与える。その結果、痛み等が治るという感じです世ね。

ところが、私が実際に幼少児に使っている鍼(テイシン)は、この観念を覆すものです。刺さないのに治っていく。そこにあるものといえば、刺激ではなく、氣の調整による治療というしか考えられないでしょう。

この氣の調整こそが古来からおこなわれてきている治療法(氣を調整する治療法=経絡治療)なのです。

「鍼は痛いもの。お灸は熱いもの」

もうこういう考え方ををやめましょう。このために、せっかくある治す機会が、失われては大変残念です。

幼少児が笑いながら、ニコニコしながら、お話しながら受けられる治療なのです。

氣の調整をおこなう経絡治療に、少し期待してみませんか。

『百聞は一見にしかずです』 一度経絡治療鍼専門の治療院へ行ってみてください。そこにはあなたの求めているものがありますよ。

TAGS: