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体調がすぐれず、なかなか眠れないと来院された患者さんでしたが、問診の中で緑内障があることを云われました。「眼圧が高めで、視野の欠損が出てきています。定期的に眼科で視野の検査を受けています」

「緑内障も含めて治療していきましょう。眼圧も次第に下がってきますから、まずは体調を整えつつ、全身を調整していきましょう」低眼圧性の緑内障のようです。来院当初の眼圧は20前後でした。

当初は、週2回の治療から始め、1ヶ月程経過してから体調を診ながら、週1回の治療に切り替えました。治療はその時々、肩こり・右肘の痛み・腰痛・眠りずらい等訴えを主としながら全身調整を継続していきました。

そんな中、治療を開始してから半年ほどたって、眼圧検査を受けたところ、20前後あった眼圧が13程度に下がっていました。その後、体調により多少の眼圧の上がることはありましたが、比較的安定した状態が続いていました。1年ほど経過して、視野検査を受けたところ今まで見えていなかったところが少し見えるようになって、視野が広がっていました。まだ完全な状態ではありませんが、少しずつ体が変化していい状態を作り出しているようです

今年に入り、春に視野検査を受けたところ、はっきりと視野狭窄が緩和され、視野が広がっています。患者さんもびっくりしておられました。「鍼って不思議ですね」「そうですね。鍼をして全身をと整えておくことによって、体は悪いところを修復しつずけています。体の力を信じていきましょう。そのためにも、体調を整えておくことが大切ですね」

現在も体調管理のため、週1回治療に来られています。その都度、少し症状が出ることがありますが、それらをその治療ごとに解決しながら体を整えておくことで、今も修復が体内で続いています。この体の作用に期待しつつ、これからも治療を継続していくことになります。現在は、眼圧9と安定しています。本人曰く、眼圧が一桁になったのは始めてのことだそうです。

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子供の頃から病気がちで、鍼治療をしている今が一番調子がよいといわれた症例(40歳代の女性)

病気のデパートとでも言うように多くの病気を抱えてこられました。特にうつ病・低眼圧性の緑内障を訴えての来院となりました。

うつ病に関しては、忙しい仕事の中、心身疲労してしまい朝になると起きれなくなり全く仕事にいけなくなったということです。また、緑内障を伴っていますが、原因のわからぬ目の奥の痛みを訴えておられました。いずれも病院へ通院されていますが、あまりはかばかしくなかったそうです。

「脉診をする鍼師を探していました。東京に行かなければおられないと思っていました。どうして目の奥が痛んだりからだの調子が悪かったりするんでしょう?うつも続いていて仕事が辛いです」との質問がありました。

私なりに東洋的な立場からどうしてそのような症状が出てくるのかをお答えしました。その答えを聞かれて、ほっと安心されたような表情をされたのが印象的でした。

初回の治療を終え、はじめに受けた印象が変わるくらいに声が明るくなられたようでした。定期的に治療に来てくださるようにお願いし、初回の治療を終了しました。その後週2回の割合で来院され、次第に元気になられました。目の奥の痛みも殆んどなくなり、前向きな様子となったようです。

ところが職場が変わり、更に忙しい状態に拍車がかかり、仕事内容も全く変わったため一から覚えなければならない状態となりました。そのため、うつの症状が消えていたのにまた再発し、以前よりも症状が強くなり、仕事にいけなくなってしまいました。

「朝起きれないんです。仕事に行かないとと思うのですが駄目です」かなり辛い様子です。

「心配しなくていいですよ。少し時間はかかりますが、また戻っていきますから大丈夫です。十分頑張っていますから。今のこの時間も大切なんですよ」

その後、治療を継続していきました。次第に表情も明るさを取り戻し、仕事に戻れるようになっていきました。しかし、仕事の忙しさに代わりがなく、心身の調子がよい状態に戻たため、職場を変わるという決断をすることができました。

現在も定期的に治療にこられていますが「子供の頃から具合が悪く、運動もできない子供でした。鍼治療を受けた今が、私の人生の中で一番調子がいいのです。ありがとうございます」と、感謝されました。

今回のように、うつ病のような精神的な疾患には鍼治療(経絡治療)というイメージがわかないでしょう。鍼治療といえば痛みを伴うものにというイメージが定着しています。しかし、氣を扱う経絡治療にとっては適応症ともいえるものなのです。うつ・精神疾患は氣の変動から生ずるもっとも典型的な症状なのです。これは古典の昔から書かれています。

現在少しずつではありますが、この症例のような方々の来院される数が増えてきています。このような治療によっても大きな効果が期待されます。回復がどうもよくない、なかなか軽快していかない等、感じておられる方は、一度体験してみてください。鍼治療のイメージが変わりますよ。

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