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ー仕事と家庭の介護とで疲れ、発症した事例から(30歳代の女性)-

明るく元気で前向きな仕事ぶりで活躍されていました。しかし、仕事はかなりハードで、人とのかかわりの多い仕事のようです。また、日々の疲れを癒すべく休日を過ごさなければならない状態にもかかわらず、休日は休日で家庭でも休みなく動き続けなければならない状態でした。

そのため、疲れたからだを休める時間もなく仕事へと向かう毎日を過ごされていたようです。このような日々が続けばどんな人でもからだと心に変調をきたしてきます。まぁまれには持ちこたえる人もおられるかもしれませんが、私自身のこととして考えてみても同じような結果になると思われます。

 

このような日々の結果、次第にからだは疲れ果てだるくなり、疲れているのに眠れぬ状態へと変わっていきました。食欲もなくなり、朝起きようとしてもからだが鉛のように重く、ベットから起きれなくなりました。

からだの変調とともに心をも変えていきます。明るく前向きだった性格も次第に暗くなり、何事にも意欲が湧かぬようになっていきました。何かをしようともうと息苦しくなり、呼吸ができなくなるような不安感が襲ってきます。今までなんでもなくこなしてきたことができなくなってしまいます。

職場でも今までやってきた仕事ができなくなり、しまいにはその職場へもいけない状態に追い込まれてしまいました。

家族や職場の同僚からのアドバイスもあって心療内科を訪れて診察を受けたところ『パニック障害』と診断されたそうです。

 

そんな中、知人から当院を紹介されて来院されました。

声は小さく、息苦しさを訴えられ(意気がうまく吸えないと)、食欲もなく、外へもなかなか出かけられないとのことです。鍼治療は始めての体験でした。

「東洋医学では、心とからだは一体と考えますので、体の状態も心の状態もともに治っていきますから安心してください。今落ちてしまっている治癒力を少しずつ挙げていきますからしばらく辛抱して通ってください。今は疲れきった心とからだを休めるときです」

3ヶ月ほど休職しながら、当初週2回のペースで治療をしてきました。当初は一進一退を繰り返していましたが、3ヶ月ほどしてくるとだいぶ元気になってこられ、本来の明るく元気で前向きな性格が戻ってきました。

その後、週1回の治療を継続しながら職場に復帰されました。職場の理解もあり負担の少ない仕事からはじめ、周りの人たちの温かさと理解に支えられながら順調に回復していきました。

しかし、元気になって動けるようになってくると、家の介助のことを放ってはおけずついついがんばってしまいます。そのため一時的に不安感や呼吸が辛くなるような症状が出てくることもありました。

現在では、完全復活を果たしたようで仕事に家の介助にとがんばっておられます。当院への治療は欠かさずですが、忙しいため治療間隔が空いてきていますが。

 

鍼灸というとこのような事例には無縁と感じてしまいがちですが、決してそうではありません。「心とからだとはもともと一体なのです」ですから鍼灸治療とりわけ経絡治療においては精神的疾患で苦しんでおられる方にとっても大変有効なのです。

今回の症例でこのことをご理解いただければ幸いです。

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