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2008年12月14日(日)“クロスパルにいがた”に於いて

5回目の学生講習会がおこなわれました。

12月開催という初めての試みにもかかわらず、多くの参加者となり活気に満ちた講習会となりました。

今回も今年3月に国家試験に合格され、東洋はり医学会に入会された先輩からの貴重なお話をいただきました。

体験治療の時間では、実際に指導員が鍼を行い脉の変化、腹部の変化、症状の変化等を体験していただきました。

指導員の刺鍼によって脉の変化が起こるのですが、その変化を感じられ、驚かれている受講生も折られました。経絡治療初体験の中で、このように変化をとらえられることは、今後の学びの上でも大きな力となるでしょう。

 

 

講習会スケジュール

午後1時00分~4時40分

1.治療院での実際

実際に来院されておられる患者さんの症状・病名(西洋医学的)を話しながら、経絡治療の多くの疾患に対処できることをお話させていただきました。

2.東洋はり医学会への入会動機

 

3.実技

① 脉診(脉状診・比較脉診)

② 基本刺鍼(補・瀉法)

4.経絡治療の体験

実際に問診を行い、臨床に即しておこないました。

5.質問会(各班ごとに実施)

 

 

 

 

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講習会後記

今回で学生講習会も5回目となりました。毎回講習会開催のたびに多くの学生さんの参加をいただき感謝しております。

午後からの4時間近い講習ですので、終わる頃には大変疲れてしまうことも多いでしょう。

こちらも経絡治療のすばらしさを伝えたいとの強い思いで望むため、力が入りすぎてしまうきらいが多いかもしれませんね。でも、これだけは知っていただければと思います。『経絡治療は、非常にすばらしい治療法だということです』

それだけに指導員に力が入りすぎているかもしれません。

皆さんとともに経絡治療を修練しあえる日が必ず訪れる日が近いことを期待しています。

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講習会に参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

今後、体調にきずかい、勉学に励んでください。

 

東洋はり医学会  齋藤義昭

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“中公クラシックス”より抜粋

就寝の時刻

夜に書物を読んだり、人と談話したりするのは三更を限りにしなければならぬ。一夜を五更に分けた場合、三更というのはわが国の時鼓の四つ半過ぎから九つ(午後11時から午前零時の間)であろう。深更(午前零時以後)まで眠らないでいると精神が静まらない。

陽と陰と

天地の理でいえば、陽は一で陰は二である。水は多く火は少ない。水は乾きにくく火は消えやすい。人間は陽の種類で少なく、鳥・獣・虫・魚は陰の種類で多い。だから陽が少なくて陰の多いのは自然の理である。少ないものは貴く多いものは卑しい。君子は陽の種類で少なく、小人は陰の種類で多い。易道では陽を善として貴び、陰を悪として卑しみ、君子を尊び小人を卑しむ。水は陰の種類である。暑い月には水を減らしたいのだが、ますます多くなる。寒い月には水を増やしたいのだが、かえって涸れて少ない。春夏は陽気が盛んなため水が多く生ずる。秋冬は陽気が衰えるから水は少ない。血はたくさん減っても死なないが、気はたくさん減るとたちまち死ぬ。

吐血・刀傷・産後など、陰血のたくさん失われたものは、血を補えば陽気がますます減って死ぬ。気を補うと、生命を保って血も自然に生じてくる。古人も「血脱して気を補うは古聖人の法なり」といっている。人身は陽が常に少なくて貴く、陰がつねに多くて卑しい。だから陽を貴んで盛んにするが良い。陰を卑しんで抑えryが良い。元気が生じると、本当の陰もまた生じる。陽が盛んだと陰もおのずと成長してくる。陽気を補うと、陰血もおのずと生ずる。もし陰の不足を補おうとして、地黄・地母・黄栢などの、苦く、からだを冷やす薬を長期に服用すると、もとになっている陽気をそこなって、胃の黄が衰えて血を増やさず、陰血もまた消えるだろう。また陽の不足を補おうとして鳥附(とりかぶとのあたらしい根)などの毒薬を用いると、邪火を助けて陽気もまたなくなってしまう。これは陽を補うことにならない。

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近世は人の元気がだんだん衰えている。丹渓の法にしたがって、もっぱら陰を補うと、脾胃をきずつけ、元気をそこなうであろう。ただ李東垣(金元時代の医者)が脾胃を調整するため温補の法をいったが、これは医学の王道であろう。・・・・・・・・・・・・・・・・・

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ー妊娠初期からつわりで食事もとれず体調不良の状態ですー

当院へは、不妊治療で来院されていました。胃腸が子供のころから弱く、下痢をしやすい状態が続いているそうです。その他、冷えのため足が非常に冷たく、慢性的な腰痛をもうったえておられました。

治療を継続していくと、次第にひえが改善され、しびれていた下肢や痛みのあった腰が改善され、普段は気にならない状態に変わっていきました。

そのような変化の中、妊娠することができましたが、妊娠と同時につわりが始まりました。次第に胃がむかむかしだし食べられない状態へと変わっていきました。時には具合が悪く、一日横になっている日も出てきたそうです。

そのため、治療を継続していただきながら、つわりを軽くしていきました。「治療後は、数日間楽になります」継続治療により、日々楽になっていき、妊娠5ヶ月にはつわり症状は消えていきました。

つわりは、人によってその強さも期間もさまざまです。妊娠5ヶ月を過ぎても、強いつわりに苦しんでおられる妊婦さんもおられます。つわりをあまり感ぜずにこの時期を過ごされる妊婦さんもおられます。

でも、つわりで苦しんでおられる妊婦さんにとっては、大変苦しい時期を過ごすことになります。入院される妊婦さんもおられるほどです。そのようなかたがたでも、経絡治療を継続することによって比較的楽にこの時期を乗り越えていくことができます。更に、妊娠初期の体調管理や胎児の成長にも大きな力を発揮します。つわりで苦しく、仕事もできない・家事仕事にも就けないと思い悩む前に、一度ご検討ください。

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