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数年前にも脱毛症で苦しんでおられたのことでしたが、病院で治療して大分改善したとのことでした。しかし、今回は病院での治療の甲斐なく変化が現れず、思い切って鍼治療をしてみようと来院されました。

診察しますと、頭皮の約4分の1ほどに髪の毛が無くかなりの状態でした。本人は日ごろウイック(かつら)を使用しています。問診しながら手足を触ってみますと冷えてかなり湿っています。肩は硬く盛り上がった状態です。

「時間はかかりますが、少しずつ戻ってきます。しばらく辛抱してください。他の症状もあわせてよくなってきます身体が元気であることが大切ですから、食べ過ぎず少しずつ動きましょう」

仕事の都合上1週間に1度のペースでの治療となりました。来院のたびに、肩こりや胃腸の具合の悪さを訴えられていましたが、次第に胃腸の状態も改善され元気になっていかれました。このようにその都度訴えられる症状をとりながら、全身調整を行い続けていきました。3ヶ月目に入った頃から少しずつ変化が現れ、本人もその変化がわかってきたようです。この頃から少し明るくなられたようでした。

このように治療を継続していき(仕事の忙しい時期には少し間隔が空くことはありましたが)次第に髪の毛の量は多くなっていき、頭皮の空間がかなり狭くなっていきました。この頃から、もっと早く改善したいとの本人の気持ちもあり、病院との併用となり、薬の服用をするようになりました。半年ほどたって、見た目にはわからないほどになり、体調も合わせて、大分改善されたようです。

よく100円玉くらいの神経性の脱毛は治療する機会はありますが、今回のように広範囲の脱毛はなかなかお目にかかる機会はありませんでした。でも、治療を辛抱強く継続していくことで、体質の改善とその結果として回復していくことを実証できました。人間の回復力の強さにあらためて驚かされています。

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黄体化未破裂症候群から妊娠へ(30歳代前半の女性)

『黄体化未破裂症候群とは?』

詳しい説明をここでおこなうことは出来ませんが、わかりやすく書いてみましょう(詳しいことが知りたい方は個別に「黄体化未破裂症候群」で検索してください)

黄体とは、排卵した後の卵子を覆っていた袋が黄体化し、黄体ホルモンを産出して高温期を作り出しための大切なものです。この黄体が卵子を排卵できずに、卵子を含んだまま黄体化していくことを「黄体化未破裂症候群」と呼びます。そのため基礎体温上は高温期を作り出すのですが、実際の黄体ホルモン量は少ない状態になっています。まして、排卵できていませんので妊娠できないことになります。

結婚してからなかなか妊娠できず、産婦人科で検査したところ『黄体化未破裂症候群』と診断され、初めて妊娠できない事情を知りました。産婦人科では妊娠できるようにするため通院を勧められましたが、友人の紹介で当院に来られました。

私にとってもはじめての病名との出会いです。でも、体の冷え等バランスの変動が大きく、経絡調整をやることでからだは必ず変わりますので、そのことを念頭に置きながら治療を開始しました。

手足は冷えて氷にでも触るような感じです。しかも、冷たく湿っています。このからだを変え、患者さん御自身の体が正常な排卵を導き出せるように治療をしていきました。湿って冷たかった手足は次第に変わっていきました手は治療が終わる頃には暖かく変わるようになります。足はなかなか暖まりませんでしたが、はじめに感じた氷のような感じは全く無くなっています。また、硬かったお腹も次第にふっくらと柔らかくなっていきました。

このように治療を始めてからからだは確かに変わっていきました。そんな中、治療を始めてから4ヶ月程たった頃、いつもと全く違う脉の状態を呈し、「ひょっとしたら妊娠かも知れない」と思うような印象を受けました。本人にそのことを告げ、治療を終えました。1週間後の予約をして治療院を後にしましたが、予約日に電話連絡があり、「つわりがひどくとても治療院まで車で行くことが出来ません」とのキャンセルの連絡でした。

つわりはとても辛いですが、非常にめでたく、うれしい連絡となりました。

このようなケースでもからだは自然な方向へと変わろうとしています。経絡治療をすることによって、その力を助長し、自然な状態へと導いていくことが出来るのです。自然な状態へとは、人間として誰もが持っているもの、生理的な機能のことです。そして自然な形での妊娠が導かれました。

不育症(3回の流産)から妊娠へ(30歳代前半の女性)

『不育症』

過去いずれも妊娠8週目で流産となりました。特に3回目の流産後、極端に生理時の出血量が減り、生理の期間も三日程度で終わってしまうようになってしまいました(初日は少し多めですが二日目三日目は殆んど無い状態)ひどいときには1日で生理が終わるときもあったそうです。

当院へは紹介されて来院されました。手足は冷えていて、共に冷たく湿っています。腹部も硬くやや冷えています。診察しながら食事についての注意をし、初回の治療に入りました。

治療後、冷えて湿っていた手は、暖かく変わりましたが、足は暖まりませんでした。それでも湿り気は取れていました。治療間隔は、仕事の都合もあり週1回の治療を継続していきました。

生理時の出血量は一進一退を繰り返していましたが、次第に増えていくようになっていきました。生理の期間も3~5日間をいったりきたりでしたが、少しずつ伸びていくようになりました。もともと消化器系統に弱みを持っておられ、以前ダイエットで体調を崩されたことがあるといっておられました。そんなこともあって冷えが強かったのかもしれませんね。

治療を継続していくと、氷にでも触ったように冷たかった手足は、少しずつ温まり、足部も暖かいと言うほどにはいかなくとも冷えきっている状態ではなくなっています。また、全体の皮膚(特に下肢)も艶と張りが出てきました

このように、手で触れ目で見えるところはずいぶんと変化が出ています。この変化はからだの内部に於いても良い方向に変化をもたらしています。そのことは生理の状態に、子宮内部の環境にも大きな変化をもたらしています。その結果、無事妊娠することが出来ました。そして関門の8週をクリアーして元気で胎児は育っています。つわりは少しきついですが、胎児の元気な様子を確認でき、辛さの中にも安心感も同居する日々を送っておられます。

不妊治療で来られる患者さんから良く聞きますが、不妊関係の雑誌に「鍼灸治療が効果的」と書いてあるそうです。そのような記事を見て、当院へ来られる方も多いです。記事にあるように実際に鍼灸治療、特に経絡治療は効果が高いです。記事を見て不安視される方も多いとは思いますが、一度行動をおこしてみませんか。

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子供の頃からアレルギーとしてアトピー性皮膚炎と小児喘息の両方を発症していました。症状が出てくるとその都度薬で症状を抑えてきたそうです。症状が強ければステロイド剤を使用していたそうです。

当院へは、紹介されて来院されました。皮膚は全体がやや黒ずんでいます。また痒みが強く、ストレスや疲労により更に悪化し首の周り、各関節等に発症してきます。

治療は本人の仕事の関係で週1回しか来院できず、「気長に治療していきましょう。次第に楽になってきますから」と説明し、定期的に来院していただけるようにお願いしました。当初は本人体質から(虚体)慎重に治療をしていましたが、それでも治療後少し疲労感を感じると言うことで、よりドーゼ(治療量)に気をつけながらの治療となりました。

このようなアトピーと喘息を併せ持ち患者さんの特徴として、喘息が優位に発症しているときは、アトピーによる痒みはあまり感じられなくなっています。ですからその都度その病体に従った治療となります(経絡治療に場合は、改めてこんなことを書く必要は無く、その都度病体に従った証に応じて治療することになりますが)

治療開始から半年ほどして、喘息発作は殆んど影を潜め気にならなくなってきました。アトピーに関しては、痒みが体調の変化により出たり出なかったりを繰り返していました。しかし、その後次第に痒みも出なくなってきました。ただ、疲れすぎや、食事面での不摂生が続くと少し痒みは出てきますが、以前のように強くなく皮膚の状態も安定しています。

現在も(治療開始から1年を過ぎていますが)定期的に体調管理に来院されています。

近年、この治療例のようにアトピー性皮膚炎と小児喘息と持っている幼・小児が増えています。このような症状を持っているお子さんのご両親は心配が絶えないことと思います。薬付けにはしたくない。さりとてなすすべが無い。そのような状態だと推察いたします。でも、この例のように改善していきます。お子さんの治癒力に期待してください。その治癒力を引き出すために、経絡治療による鍼治療も考えてみてください。

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小学校の低学年の頃から鼻炎気味で、耳鼻科に通っていたそうです。春には学校で検診がありますので、毎年のように鼻炎を指摘され、耳鼻科に行って診察を受け、治療をするよう指示書を受け取っていたそうです。ですから、毎年のように春先には治療を受けていました。しかし、なかなか良くならずそのうちに通院をすることが続けられなくなっていきました。次第に、鼻炎から1年中鼻が詰まるようになり、鼻で呼吸が出来ないほどになって行きました。診断も鼻炎から副鼻腔炎に変わり、常に鼻の奥のほうに鼻水が溜まっているように感じられ、鼻が重く感じられるようになっていったそうです。

そんな中、紹介されて来院しました。ベッドに横になってもらい口を閉めて呼吸をしてもらったところ、鼻のみで呼吸することがかなりきつく、顔の近くに私の耳を近ずけても呼吸音が殆んど聞こえない状態でした。

「時々眉毛の上辺りが痛くなることがあります」「おそらく副鼻腔炎の関連でその部に重い感じの痛みが出てくるんでしょう。慢性的になっていますので時間がかかりますが、鼻が通るようになりますから辛抱強く通ってください。当初は週2回から始めて、様子を見ながら週1回の治療となります」

手足は冷えて少し湿っている感じです。また、皮膚全体も湿りがちのようです。この皮膚の状態が変わっていくことがひとつの目安にはなります。所定の治療を終え、少しからだのことについて説明を加え、初回の治療を終えました。その後、辛抱強く母子共に治療に通ってくださいました。そんな中で、少しずつ変化が現れてきました

少しずつ鼻での呼吸が出来るようになってきました。注意深く鼻での呼吸音を聞いていますと、詰まっている中で、鼻から空気が出入りしている音が聞こえ出しました。日によってこの音の大きさは違っていますが、確実に鼻で呼吸が出来つつあります。また、眉毛の上辺りの重い痛みも時折出てきますが、治療をしますと楽になり痛みを感じなくなってきました。

治療を始めてから半年以上たった頃から今度は鼻血が出るようになってきました。これは副鼻腔炎が治っていく上で大事な症状なのです。副鼻腔内の炎症が取れてくるためのしるしなのです。このことを説明しつつ、「もう少しの辛抱ですから通院頑張りましょう」

その後、眉毛の上の痛みは全く感じなくなり、口を閉めて鼻のみで呼吸が出来るようになりました。初めは全く鼻呼吸が出来ませんでしたが、鼻の奥の違和感・眉間の痛み等が消えて後、普通に呼吸が出来るようになりました。

ここまで、1年を超える期間がかかってしまいました。もっと短期間で結果を出さなくてはいけないのでしょうが、慢性的な副鼻腔炎はどうしても時間がかかってしまいます。もっと早く治癒させるためにも私自身の努力は当然のごとく必要ですね。ただ、この症例を通して辛抱強く治療を継続する必要性を少し感じていただければ幸いです。

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50歳代前半の女性

病院で検査したところ、血糖値が300を超えているとの診断が出され、今すぐに薬を服用するか、食事に気をつけて来月もう一度検査をしてからにするかと言われたそうです。

ご本人は何とか薬の服用をせずに治したいとの思いが強く、それならと当院を紹介されて来院されました。

問診したところ、血糖値が300を超え、鍼治療で治したいとの希望が強く、薬の服用は避けたいとのことでした。食事の内容をお聞きしながら、「鍼治療で血糖値は下げられますが、根本的に治していくには食事のこと、生活習慣のことを改める努力が必要です。双方が良い方向に向かうことで、より早く解消されていきます。一緒に頑張りましょう」とお話しました。

まずは、一ヵ月後の検査で血糖値が100台の前半まで下がっていることが大切です。それに向けてやっていきましょう。週2回の治療から始めました。

ご本人も何とかしたいとの思いが強く、私のお話した食事の内容に沿って頑張っておられました。その結果、検査の結果、血糖値は130程度にまで下がり、本人は大変喜んでおられました。

「私の経験からも短期的には頑張れますが、これが長期にわたるとだんだん出来なくなってきますから、時折緩めながら続けていきましょう。もうしばらく週2回の治療を続けてください」

その後、二ヶ月目の検査で血糖値は103まで下がりました。今後は二ヶ月に一回の検査となり、ご本人は大変喜んでおられました。当然身体は痩せてきて、顔のほほが少し落ちてくぼんだ感じになっています。以前のふっくらとした体つきとは変わりました。

その後半年ほどたって、少しの油断と食べないで大丈夫かとの不安もあってか少し依然の体つきに戻りつつありました。血糖値は140程度に上がっています。

「ここが頑張りどころですね。もう一度はじめの頃のことを思い出しましょう。現代は食べ過ぎて失敗してしまいます。疲れているから、栄養をつけなければ、痩せて来ると人から心配されるから、食べないとげんきがでない・・・・は、間違っています。無理して食べることでかえって、体の元気を失っているのです。もう一度ご自分の身体で体験しましょう」

現在も治療を継続しておられます。そして時々「先生の言うような食事をしていると、体が軽く元気が出ます。時々失敗はしますが」

でも、時々食べないといけないのではとの一般常識にとらわれて失敗をしておられるようです。誰しもが思うことかも知れませんが。

食事のことでもし質問等ありましたら、お問い合わせからご連絡ください。お答えできることは、返信させていただきます。

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今年の2月に、妊娠中の障害から自然分娩した治療例を書きましたが、この患者さんの出産後に腹部手術した例から、気の守りによる手術の成功を他の例も交えながら書いてみたいと思います。但し、これはあくまでも私(鍼師サイドから見たものですが。

自然分娩を無事済ませ、半年ほどたってから検査を繰り返し、最終的に卵巣の炎症から腹部に水がたまり、その量が1リットルにも達していたそうです。医師曰く「良くこれで自然分娩できたな。よく破れなかったものだ」薄い膜のようなものの中に青黒くにごり、どっろとした液体があったそうです。

出産後も腹部内の水の状態は変わらず、検査結果から手術をして水を抜いたほうがいいとの結論が出たそうです。そのため、手術前に治療を受けたいと3回ほど来院されました。

「氣の守りが強くなりましたから、手術を受けても出血量は少なく抑えられ、術後の快復も早くなりますよ」と言って3回の治療を終え、手術の日を迎えました。1週間後退院し、当院に来られました。

「とっても出血が少なくてびっくりしました。担当してくださった先生が、上司の先生に褒められていたんです。こんなに出血が少なくて良い手術だったと。本当に先生の言うとおりでした。ありがとうございました」

このように、経絡治療により氣の調整をしっかりと行うことで免疫力を高いところで保持し、各部の守りが強められ、その結果手術時の出血が抑えられているのです。このような結果は、今回の症例だけではありません。子宮筋腫、帝王切開でも経験しています。そして、共に術後の快復がよいのです。

子宮筋腫では、鍼治療で筋腫を小さく抑えますが、ケースによっては手術を勧める場合もあります。また、逆子で来られて大半は逆子を治し、自然分娩へと導いていますが、ケースによっては難しい場合もあります。特に、出産予定日が近く硬く小さなお腹の方などは難しくなります。ただ、いずれの場合も次のようなお話をさせてもらっています。「これまでの治療は決して無駄ではないですよ。治療をすることで氣の守りが強まられ、手術時の出血が抑えられ、その結果術後が大変楽になります。安心してください」と。

経絡治療による効果の一面です。

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赤ちゃんがほしいと紹介されて来院されました。2回ほど治療をしましたが、その後治療の継続とならず、半年ほどたった頃、再度連絡を頂、治療の再開となりました。問診しますと、「産婦人科で治療を受けていましたが、妊娠出来ませんでした。どうしても赤ちゃんがほしいのです。鍼治療を続けたいと思っていますのでよろしくお願いします」「今までの経験から半年はかかると思いますが、辛抱して通ってください。体は必ず変わっていってくれますよ」

仕事の関係で週に1回程度の治療となりますが、出来るだけ来院をお願いして治療を再開しました。

治療を始めますと、手・足は冷えていて湿り気を帯、お腹は全体的に堅く、小柄で細い体形をしています。全体から受ける印象は、虚体という感じでした。週1回の割りで治療を継続していきますと、次第に湿っていた手・足が温かく乾いた感じに変わっていきました。この間、生理痛・腰痛・体のだるさ等を訴え来院し、その都度軽快して治療を終えていました。

治療を初めて3ヶ月ほどたった頃から、硬いお腹が柔らく変わってきました。この変化は、単なるこの部だけの変化だけではなく、腹部内臓の変化が起こっている証拠なのです。冷たい手・足は内臓の冷えをあらわし、冷えて機能低下しているために腹部が硬く冷たくなっているのです。つまり、お腹の硬さが取れてきたということは、体が温まってきているということをあらわしています。ここでようやく妊娠しやすい状態を作り出してきているといえるでしょう。

半年ほどたって「先生、妊娠しました。ありがとうございます」 「おめでとうございます。大事にしていきましょう。これからも定期的に治療を続けてください。安産の治療をしていきましょう。共に元気で出産を迎えましょう」

その後つわりが強く、治療を続け、無事つわりの時期を乗り越えました。安定期に入り、落ち着いた日が続いていましたが、妊娠7ヶ月頃からお腹が張り出し、仕事もなかなか休めないため余計にはったようです。その都度、治療をしてお腹の張りを取りながら、仕事もなお、続けていました。しかし、冬に入り遠方からの通院なので治療に来ることが難しくなり、お腹の張りがだんだん強くなっていったようです。結果的に、出産予定日よりもかなり早く入院し、出産に備えたようです。その後、今年の1月に無事元気な男の子を出産されました。

臨月に入って、治療が出来なくなリましたが、無事出産されたと聞いて少しは責任を果たせたかなと思っております。赤ちゃんがほしいがなかなか恵まれない方が増えています。そんな中で少しでもお手伝いできたことは、私にとっても大変嬉しいことです。「鍼を受けてみようかな」と迷っている人がおられると思いますが、まず始めてみませんか。一歩踏み出すことで、新たに見えてくるものがあるかもしれません。思い切って重い腰を上げてみませんか。

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体調がすぐれず、なかなか眠れないと来院された患者さんでしたが、問診の中で緑内障があることを云われました。「眼圧が高めで、視野の欠損が出てきています。定期的に眼科で視野の検査を受けています」

「緑内障も含めて治療していきましょう。眼圧も次第に下がってきますから、まずは体調を整えつつ、全身を調整していきましょう」低眼圧性の緑内障のようです。来院当初の眼圧は20前後でした。

当初は、週2回の治療から始め、1ヶ月程経過してから体調を診ながら、週1回の治療に切り替えました。治療はその時々、肩こり・右肘の痛み・腰痛・眠りずらい等訴えを主としながら全身調整を継続していきました。

そんな中、治療を開始してから半年ほどたって、眼圧検査を受けたところ、20前後あった眼圧が13程度に下がっていました。その後、体調により多少の眼圧の上がることはありましたが、比較的安定した状態が続いていました。1年ほど経過して、視野検査を受けたところ今まで見えていなかったところが少し見えるようになって、視野が広がっていました。まだ完全な状態ではありませんが、少しずつ体が変化していい状態を作り出しているようです

今年に入り、春に視野検査を受けたところ、はっきりと視野狭窄が緩和され、視野が広がっています。患者さんもびっくりしておられました。「鍼って不思議ですね」「そうですね。鍼をして全身をと整えておくことによって、体は悪いところを修復しつずけています。体の力を信じていきましょう。そのためにも、体調を整えておくことが大切ですね」

現在も体調管理のため、週1回治療に来られています。その都度、少し症状が出ることがありますが、それらをその治療ごとに解決しながら体を整えておくことで、今も修復が体内で続いています。この体の作用に期待しつつ、これからも治療を継続していくことになります。現在は、眼圧9と安定しています。本人曰く、眼圧が一桁になったのは始めてのことだそうです。

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出産予定日を五日ほど過ぎても全く陣痛もなく、子宮口も開く気配も無いため、このままだと帝王切開になると医師に言われ、何とか自然分娩したいと来院されました。「初めての出産です。何とか自然分娩したいのでお願いします。ホームページを見ました。よろしくお願いします」

「わかりました。今日ははじめての治療ですから少し軽めの治療になりますが、それでも陣痛が来るようになります。ただ、初めてですから陣痛促進穴には鍼を入れません。次の治療に鍼をつけることにしましょう」

初回の治療を始め、所定の治療を終えました。火曜日に来院されましたので、次回の来院を金曜日にと思いましたが(本当は木曜日が適当なのですが、定休日なので)、患者さんは明日にしてほしいとのことで、翌日の来院となりました。実は翌週の月曜日には入院が予定されていましたので、少しでも早くしたいという気持ちが互いに働いていたようです。

翌日来院。「昨日の夜、初めて御印がありました(陣痛)。本当にびっくりしました。子宮口が開いていませんが大丈夫でしょうか」「大丈夫ですよ。前にも同じような方がおられました。全く陣痛もなく、子宮口も開いていない方でお医者さんも出産はもうしばらく先です。といわれていましたが、陣痛促進穴を使うことで、治療の二日後には安産で出産された例がいくつかありますよ。安心してください」 2回目の治療に入りました。所定の治療を終え、三陰交に施灸を終えて、深呼吸をし、いすに腰掛けいざ、陣痛促進穴を探りました。陣痛促進穴は良い位置に現れており、円皮鍼を貼付して治療を終えました。

「翌日か、翌々日には陣痛がきます。陣痛が頻繁に来るようになるまで、背中についている鍼をはずさないでください。強い陣痛が頻繁になったらはずしてください」と伝えて、金曜日の予約を一応取っておきました。

金曜日の朝、電話連絡が入り「陣痛が頻繁になり、病院に来ました。予約はキャンセルさせてください」との一報でした。その後、なかなか子宮口が開かない様子で、出産は月曜日に変わったばかりの時間帯になったそうです。後日、患者さんから連絡が入り「なかなか子宮口が開かず、破水が始まってからあっという間に出産となりました。安産でした。背中の鍼をもっと長く着けていたら、更に早く出産できていたかも知れませんね」との喜びの電話となりました。

以前にも何度となく経験していることですが、そのたびにからだの不思議を感じてしまいます。もういつでも出産はOKとのサインが現れて、教えてくれるのです。このように少しは安産のお手伝いが出来ることは、私にとっても大きな喜びです。もし、このようなケースで困っておられる方、おられましたなら参考にしてください。

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生後、母乳で育て順調に排便していたが、離乳食を始めた頃から排便できなくなっていました。その後改善されると思いつつ、様子を見ていましたが、一向に自力で排便することが出来ず、ついに小児科を訪れることとなりました。

小児科では、便が出さないため、お腹に長くためておくことはあまり良くないと、浣腸を使って毎日便を出すように指示されました。

浣腸を使いつつ、様子を見ていましたが、一向に自力で排便することができず、困っていたそうです。

そんな中、小児はりというものがあり、いいよというアドバイスもあり、当院を紹介され来院されました。

最初に治療室に入ってくる様子を見ていたら、元気な普通な女の子と言う感じです。ベットに乗ってもらい今までの様子を聞きながら体全体を切診しました。お腹は浣腸で排便させているので張っている感じは全くありません。

胸部に皮膚のざらつきが目立っています。更に手・足を触ってみますと非常に冷たく、足は湿っています。胃の上あたりを触って見ますと、少しざらつきがあり、軽く按圧しますと僅かに胃の硬さが感じられました。そのため食事に対する注意を与え、特に子供たちが大好きなカレーとかハンバーグとか胃を硬くし、体を冷やす食品はなるべく避け、ご飯を中心に取るように指示しました。

更に、毎日使用していた浣腸を、様子を見ながら、一日おきか三日に一回の割で使ってみてはと提案しました。

自力排便に向け、少し便座に座る習慣をつけるという大切な意味があります。つまり、毎日同じ時間にトイレに行くことを勧めました。

初回の治療を始めつつ、これからの目安と体の変化について説明し、少し、気長に治療を受けていただくことをお話しました。胸部のざらつき・手足の冷え、特に足の冷えて湿っている状態の改善と体全体の変化についての関係を説明しました。

当初一週間に二回の治療からはじめました。治療を始めて3回目で始めて自力で排便することが出来ました。しかし、その後、なかなか排便できず、様子を見ながら浣腸を使い排便してもらいました。

当初は、便座に座って力むということがなかなかわからず、治療中に何度となく、やってもらいながら練習しましたその後次第にコツをつかめるようになっていきました。

治療開始から一ヶ月ほどたって、たまに自力排便が出来るのですが、単発でなかなか効果が上がっていない感じとなり、

「小児はりは効かない」ということを聞いたとの周りの人からの話もあり、少し不安になったようですが、説得をしつつ治療を続けました。

治療開始から二ヶ月ほどたってから、周りの人のアドバイスもあり再び小児科を受診。丁度、浣腸の使用によって肛門付近に痛みが出、そのため麦芽糖に切り替えたとのことでした。切り替え当初、自力排便が出来ましたが、次第に出来なくなり、週一回の鍼治療もあわせて継続していくこととなりました。

浣腸を使っていた頃にも、肛門付近の便は非常に硬い状態ですが、その奥は柔らかい状態の便があるという比較的良い状態があったようです。

治療開始後、五ヶ月ほどして改善が見られ二日に一回の割合から、次第に毎日排便できるようになり、便の状態も良い状態が続くようになっています。

無事完治し、幼稚園への入園となりました。

なかなか結果が出ない中で、治療を継続していただくことは非常に難しいことだと思います。そんな中、継続治療をしてくださった今回の事例のご家族に感謝いたします。

体質の改善には時間がかかります。信じて継続することの大切さを知っていただけた事例として書かせていただきました。

ちなみに、この女の子の湿って冷たい足は改善され、湿り気はなくなっています。

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