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赤ちゃんがほしいと紹介されて来院されました。2回ほど治療をしましたが、その後治療の継続とならず、半年ほどたった頃、再度連絡を頂、治療の再開となりました。問診しますと、「産婦人科で治療を受けていましたが、妊娠出来ませんでした。どうしても赤ちゃんがほしいのです。鍼治療を続けたいと思っていますのでよろしくお願いします」「今までの経験から半年はかかると思いますが、辛抱して通ってください。体は必ず変わっていってくれますよ」

仕事の関係で週に1回程度の治療となりますが、出来るだけ来院をお願いして治療を再開しました。

治療を始めますと、手・足は冷えていて湿り気を帯、お腹は全体的に堅く、小柄で細い体形をしています。全体から受ける印象は、虚体という感じでした。週1回の割りで治療を継続していきますと、次第に湿っていた手・足が温かく乾いた感じに変わっていきました。この間、生理痛・腰痛・体のだるさ等を訴え来院し、その都度軽快して治療を終えていました。

治療を初めて3ヶ月ほどたった頃から、硬いお腹が柔らく変わってきました。この変化は、単なるこの部だけの変化だけではなく、腹部内臓の変化が起こっている証拠なのです。冷たい手・足は内臓の冷えをあらわし、冷えて機能低下しているために腹部が硬く冷たくなっているのです。つまり、お腹の硬さが取れてきたということは、体が温まってきているということをあらわしています。ここでようやく妊娠しやすい状態を作り出してきているといえるでしょう。

半年ほどたって「先生、妊娠しました。ありがとうございます」 「おめでとうございます。大事にしていきましょう。これからも定期的に治療を続けてください。安産の治療をしていきましょう。共に元気で出産を迎えましょう」

その後つわりが強く、治療を続け、無事つわりの時期を乗り越えました。安定期に入り、落ち着いた日が続いていましたが、妊娠7ヶ月頃からお腹が張り出し、仕事もなかなか休めないため余計にはったようです。その都度、治療をしてお腹の張りを取りながら、仕事もなお、続けていました。しかし、冬に入り遠方からの通院なので治療に来ることが難しくなり、お腹の張りがだんだん強くなっていったようです。結果的に、出産予定日よりもかなり早く入院し、出産に備えたようです。その後、今年の1月に無事元気な男の子を出産されました。

臨月に入って、治療が出来なくなリましたが、無事出産されたと聞いて少しは責任を果たせたかなと思っております。赤ちゃんがほしいがなかなか恵まれない方が増えています。そんな中で少しでもお手伝いできたことは、私にとっても大変嬉しいことです。「鍼を受けてみようかな」と迷っている人がおられると思いますが、まず始めてみませんか。一歩踏み出すことで、新たに見えてくるものがあるかもしれません。思い切って重い腰を上げてみませんか。

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