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最近テレビ等で日本語に関するクイズ番組が増えているようですが、そんな中に「鍼灸院」をなんと読むかという問題がありました。
結構高い確率で正解していましたので、鍼灸院も結構認知されているんだと少し安心しました。
でも、「鍼と針」がどういう違いを持っているのかまでは知らないだろうなと思ってしまいました。
「鍼」の意味がわかったら、注射針や裁縫の針から受ける「針は痛い」と言う感じを変えることができるかも知れませんね。
前置きが長くなってしまいましたので、早速本題に入りましょう。
まず「針」の意味からお話してみましょう。 針は金と十から成り立っています。金は意符・十は音符で「穴のあるはりを意味し、しつけ針・縫い針をあらわします」
つまり、私たちが日常的に使っている裁縫の針がイメージされますね。
これに対して「鍼」はどうでしょうか。
意味を調べますと、「縫い針・薬ばり・病気を治す針」となります。
この二つを比較しますと、多少の違いはありますが 大きな差はないように感じられますね。
冒頭で意気込んで話始めたのに「なんともこんなものか」と思ってしまいますね。
実は、もっと大事な意味を持っているのです。
それには中国の金・ 元の時代に医書の中に使われている「箴(はり)」と言う文字にヒントがあります。
この文字も「鍼」と同じ意味で使われ、「鍼」を意味しています。
この「箴(はり)」は、「いましめる」とも読み、 行いを戒める・季節を軽んずると言う意味を持っています。
つまり、この時代にこの文字をわざわざ使っていることに何か意味があるのでしょう。
ただ、現代に暮す私には計り知れないものがありますが、この文字の「戒める」が大切と言えます。
私たち経絡治療を行う鍼灸師は、鍼を使って「気」の過不足を調整し、痛み等、病を治していきます。
つまり、「鍼」は単に刺激するための道具ではなく、「気」を扱うものなのです。
この「気」の調整を行うためには、鍼師自身体調を整え「気」を十分に出しながら治療に当たらなければなりません。
それほどに「気」を調整すると言うことは簡単ではないのです。
その意味で、鍼師自身自らを戒めながら、患者さん一人一人に接していかなければなりません。
この意味で、「箴(はり)」は同時に「戒め」をあらわしていると言えます。
更に、この「戒め」は悪しき生活習慣によって体調を崩し、病・痛み等を発生した患者さんにも向けられています。
鍼によって「気」を調整しつつ、悪しき生活習慣等を改めさせる必要があり、 脉診等によって知りえた患者さんの悪しき習慣を指摘していかなければ治癒へと導いていけません。
この「戒める」の中に大きく二つの意味があると言えます。
更に「鍼・戒める」の意味のほかに「ひとつにする」と言う意味もあります。
この「ひとつにする」の意味を含め「鍼」の意味するもののまとめは次回に続きますのでお待ちください。

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2005年以前の温穂堂健康コラムのバックナンバーはこちら

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足関節捻挫の症例

09th 12月 2005

高校2 年生の男子

高校のサッカー部の男子生徒で「明日大事な試合があるので何とか試合に出て走れるようにしてください」と紹介されて来院されました。

診ますと右足関節から指にかけて捻挫のため倍くらいに腫れ、しかも熱を持った状態です。

普通ならとても明日の試合には出られない状態です。

「今までに似たような状態で翌日に痛みが引き試合に出れたケースもあるけれど、必ずそうなるとは限ら
ないよ。でも精一杯治療しますから回復力に期待しましょう。その代わり、次のことは必ず守ってください。そうしないと絶対に間に合わなくなってしまいますから。まず第一に、腫れている足を絶対に冷湿布等で冷やさないこと。次に腫れている足に包帯等で締め付けないこと。そうすることによって、患部が早く治るようになるから」と言って治療を開始しました。

所定の本治法・標治法を終え、足関節周囲の患部と健康部との間に施灸して初回に治療を終えました。

まだ足関節は腫れている状態ですが、痛みが大分引いた感じで歩くのに少し楽になっている様子です。

「先ほど言ったことを守ってください。試合が終わってからまた来て下さい」と言って治療を終えました。

三日後に来院。

「無事試合に出れて思いっきり走れました。ありがとうございました」とお礼を言われました。

足を診ますと、また少し腫れていて痛みが出ています。

初回同様の治療をし、その後二回の治療をして治療を完了しました。

一般的には、捻挫と言うと患部を冷やすために冷湿布をし、包帯等で固定するのが常識ですね。

それからすると、今回の治療は非常識と言えるかも知れませんね。

でも、見る方向を変えるとそうでもないのです。なぜでしょうか。

湿布をし、固定するのは、患部の炎症を抑えその分を保護するという意味では大切です。

しかし、早く患部を治癒させるという観点からはどうでしょうか。

つまり、体は患部を治すべく働き、その結果患部に熱が発生します。

この患部の熱は体の補修にとって大切なものです。

さらに、包帯等で患部を圧迫することでリンパ・血液の流れを阻害し、回復を遅らせてしまいます。

このような観点から、当院では治療させていただいております。

捻挫で鍼・灸はピンとこないかも知れませんが効果はありますので、ご検討くだされば幸いです。

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40歳代前半の男性

右ひじ内側に痛みが強く、整形外科に半年以上通院していましたが痛みが引かず、更に悪化してしまい当院に来院されました。初診時にはボールペンを持っても痛み、文字を書くにもきつい状態でした。

右ひじ内側は冷えていて軽く圧迫するだけで痛みが強く出るほどです。

「だんだん痛くなり、痛みで仕事があまり出来ません。何とか痛みをとってください」

「ひじは冷えて痛みが出ていますから少し時間がかかります。辛抱して通ってください。治りますよ」と伝えつつ、治療を開始しました。

1回目の治療で痛みが大分和らぎ信じられないような表情をしていましたが、

「何日かするとまた痛みが出てきますが、この治療を繰り返していくことによって治っていきます。ですから一喜一憂しないでください」

当初五日に一回の割で治療を始めました。

1ヵ月後には痛みは少し残るが殆ど仕事には支障ないほどになりましたが、一日の仕事を終えると痛みが出ていました。

3ヵ月後には痛みが殆どなくなりました。

丁度仕事の関係でも通院できなくなり、一ヵ月後に再来院となりました。

少し痛みが出ていましたが、仕事には支障のない程度でした。

再来院後一ヵ月後には完治し、治療を終えました。

来院当初は、ボールペンも持てないほどでしたが、次第に痛みで曲げられないひじも、曲げられるようになっていきました。また、治療をするたびに痛みで曲げられないひじが楽に動かせるようになって驚いておられたようです。

整形外科に通ってもなかなか治らないような人は是非、一度鍼治療を検討してみてください。

目からうろこが落ちるような体験となりますよ。

初めから鍼治療をと言う人は勿論大歓迎です。

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50歳代前半の男性

当院へは事故後2週間後くらいで来院されました。

過去にも交通事故により2度治療をさせていただいており、今回で3回目の治療となりました。

2年間で3回の追突事故にあわれ、今回が一番状態が悪いようです。

症状は肩甲間部とくに左側に自発痛が強く腫脹していて、左手肘から指先にかけて痺れが強く出ていました。特に手首から薬指・小指にかけてもっとも痺れが強い様子です。

「すぐには楽になれないかも知れませんが、少しずつ変わっていきますから少し辛抱して通ってください。今回で3回目ですから、今までより少し時間がかかりますよ」と説明しつつ治療を始めました。

初回の治療で「大分楽になったよ」と言われましたが、「時間がたつと痛みが出てきます。でもこの治療を続けて行くことでだんだんと楽になりますから、仕事で忙しいでしょうが通院してください。まぁー前の治療体験でお判りでしょうが」

週2回から3回のペースで通院してくださいました。約2ヶ月ほどで肩甲間部の痛みは殆ど無くなり重い感じに変わってきましたが、天候によってはその重さが強くなることがありました。

しかし、左手の痺れは手首から薬指・小指にかけて痺れが残っています。

更に治療を継続し、肩甲間部の痛みは消失。

約3ヶ月半頃に左手のしびれも殆ど感じなくなりました。

約4ヶ月の治療期間がかかりましたが、完治となりました。この期間が長いのかそれとも短いのか
の判断は皆様にお任せしますが、鍼灸によっても“むち打ち症”を治癒させることが出来ます。

よく何年たっても交通事故の後遺症で苦しんでおられる方がいらっしゃいますが、鍼灸治療も是非治療手段のひとつに加えてください。

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去る2005年9月18日(日)にホテルオークラ新潟で開催された 「第29回わかりやすい経絡治療学術講習会」は、 多数の受講者を迎えることが出来、午前の講演、 午後の実技指導と無事日程を終えることが出来ました。 参加されました皆様有難うございました。 講演会の報告と受講生の感想とを以下に載せておきます。
中田 副会長による「補瀉に        ついて」の講演の様子です。

「講習会」スケジュール

実技指導の様子です。柳下会長による「基本刺鍼」の指導です。まず、会長がお手本を示した後、次に受講者が会長に鍼をして、「手から手へ」の実技です。
8時50分 受付開始
9時30分 開講式
開講の辞  池田 琢彌 新潟支部長
会長挨拶  柳下 登志夫 東洋はり医学会会長
受講心得  斉藤 義昭
10時00分 講演
1.経絡治療の総論  柳下 登志夫 会長
2.経絡治療の診察と診断(証) 高橋 昇造 副会長
3.補瀉について  中田 光亮 副会長
12時00分 昼食
13時00分 実技指導解説
基本刺鍼  柳下 登志夫
取穴    高橋 昇造
証決定   中田 光亮
脉診    池田 琢彌
13時25分 実技講習(各45分)
1時限目(13:25~14:10) 取穴
2時限目(14:15~15:00) 基本刺鍼
3時限目(15:05~15:50) 脉診
4時限目(15:55~16:40) 証決定
16時40分 質問会、受講生感想
16時50分 閉講式
総評 柳下 登志夫
閉講の辞 清治 雄一 柏崎支部長
17時00分 終了

「受講者アンケートから」

・鍼灸学校卒業2年、20代
少人数制でとても良かったです。
各先生、講師の方々が親切で、 丁寧に教えて頂けたので来て良かったと思ってます。
懇親会の出欠は前もって教えて頂ければと思います。
出席したかったのですが予定が入ってしまっていたので、 残念だけど有意義な1日が過ごせました。
各先生、スタッフの方々ありがとうございました。

・鍼灸学校卒業2年、20代男性 (東洋はり医学会の講習会受講初めての方)
咏診及び基本刺鍼の奥深さと難しさを実感しました。
今までの治療に経絡治療を用いたことはありませんでしたが、 今後使ってみたいと思いました。
偉大な先生方の実際の「手」を見ることが出来たのは貴重な体験でした。

・学生2年、30代女性 (東洋はり医学会の講習会受講初めての方)
学校で習っている鍼とは全く違い、驚いたのと同時に、 こんなに鍼はやさしいものだったのかと感動しています。
「痛い」というのは、やはりそれだけでストレスになるので強刺激の鍼が効いても 患者さんには満足してもらえないのではと思いました。
免許を取るまでは学校の勉強をしっかりやります。
以降は「幸せにできる鍼」を目指して修行したいと思います。

実技指導の様子です。
高橋副会長による「取穴」の様子です。
取穴後、テイシンによって 脉の変化を指導されました。
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20歳代前半の女性

7月の上旬に風邪のような症状が始まり、内科に通いはじめたところ、頚リンパ節と腋窩リンパ節が腫れていることを指摘される。「風邪のウイルスでも入ったのでしょう」と言われ投薬を受けていました。しかし、2週間ほどたっても高熱は引かず、決まって午後9時頃になると39.5℃前後の高熱となってしまいます。その都度解熱剤を服用し、少し熱は下がりますがなかなか熱がぬけきれず、また翌日の夜になると高熱になってしまいます。そのため、仕事にも行けず7月の下旬に当院を紹介され、来院されました。

問診をしたのち、左頚リンパ節・右腋窩リンパ節の腫脹を確認しました。

左頚リンパ節は、かなり大きく腫脹しています。また、連日高熱になるため解熱剤を服用しているとのこと。

「熱が出てつらいから解熱剤を飲むのでしょうが、これだけ毎日のように飲んでいるのに治らないでしょ。かえって解熱剤を飲み続けることで、熱を体の中に押さえ込んでしまい、治らなくしています。ですから、出来るだけ飲まないで我慢してください。鍼で熱が出ないようにしますから」
と説明しつつ、1回目の治療を終えました。

「少し体が楽になったようです。熱は今は無いようです。有難うございました」とお礼を言われました。

「今日ははじめての治療ですから、また時間がたつと元の状態に戻ってきますが、続けて行くと治りますから心配しないでください。出来るだけ薬を飲まないように、そして腹七分程度に食事量をひかえてくださ
い。そうしていくと、自分の力で治していく力がでてきますよ」

二日後に来院。

「まだ夜9時頃になると39℃を超える熱が出ます。つらいので解熱剤を飲んでしまいました」

「判りました。つらい時は飲んでください。もう少しの辛抱です。体が元の良い状態に戻るにはもう少しかかりますから」

4回ほど治療を継続、8月の上旬には熱は全く出なくなりました。

その後、冷え性なので8月いっぱい継続治療を行い、治療を終えました。

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小学校4年生の女の子

4年生になり運動クラブに入ったが、市内でも強豪校のため練習がきつく、体に疲労がたまり、また入部間もないため精神的にも疲れた様子でした。

喘息の治療に定期的に来院していましたが、疲れている様子が伺えました。

そんな中、疲労がピークを迎えたのか、右の頬に湿疹のようなものが出来、皮膚科を受診したところ帯状疱疹と診断されました。

皮膚科を受診後、当院に来院されました。

「帯状疱疹と言われましたが、鍼でも治せますか」とたずねられました。

診ますと右の頬から耳にかけて水疱が見られました。

「体が疲れきった時に出てくるものですから、よっぽど疲れたんですね。大丈夫ですよ。鍼で疲れきった体を回復させて治しましょう。免疫力が下がったため、体内に潜伏していたヘルペスウイルスが再活性したのが帯状疱疹ですから、免疫力を元のいい状態に戻してあげれば治ってしまいますよ。しかも、鍼治療
をしていると水疱の痕も残りません。女の子ですから、特に大事ですね」

治療を始めて3回で完治となりました。

鍼治療で免疫力を引き上げ、患部をお灸で狙いますと、早く完治させることが出来、尚且つ痕跡を残さずに治癒に至ります。通常は2~4週間程で治癒と言われていますが、鍼灸治療を受けることにより免疫力が上がり、自らの力によって帯状疱疹を治してしまいますので、もっと早く治癒に至ります。

鍼灸治療は、とかく整形外科的な症状にのみ効果ありと思われがちですが、このような症例にも効果があります。

皆様の鍼灸治療に対するイメージが、この例を通して少しでも変わっていただけ幸いです。

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30歳代前半の女性

当院へは、当初臀部痛で来院されました。

問診しますと、「数ヶ月前に始めての妊娠で、8週目で流れてしまいました。腰から臀部にかけての痛みは、以前から頻繁にあります。鍼が怖くて今までは、マッサージを受けていましたが、こちらを紹介され思い切って来ました」「子供の頃からどちらかと言えば、体の弱い子供でした」とのことでした。

手・足は冷えていて少し湿っています。腹部も少し皮膚がざらつきが目立ち、湿り加減です。

「これだけ体が冷えて湿っていると、妊娠してもなかなか育ちにくいですよ。腰の痛みもそのためです。鍼で体質を変えますから、怖がらずに治療を受けてください」と話しつつ治療を始めました。

数箇所鍼をしましたら、「まだ鍼はしていないのですか」と尋ねられました。

「もう何箇所か鍼をしてますよ。大丈夫でしょう」

初回の治療を終え、痛かった臀部の痛みが取れ、冷えて湿っていた手に温かみが出、乾いた感じに変わり、びっくりされた様子です。

「こんな風に体は変わります。妊娠して元気に育つことが出来るように、治療を続けて行きましょう」

その後、継続して治療を行い、約半年ほどで妊娠することが出来ました。

安産灸を施しつつ、8ヶ月くらいまで当院で治療を継続し、実家に戻られてからも、紹介した治療院で治療を受けられ、無事元気な男の子を出産されました。

当初は、鍼を非常に怖がっておられましたが、今では、全く微塵も感じられません。

人との出会いの不思議を、特に感じられた症例です。

「鍼は痛いから行かない」という人も多いと聞きますが、この女性も以前はそうだったそうです。

ひとつの出会いを大切にしてみませんか。

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不妊症の症例を今回と次回(7月中旬頃)に分けて載せたいと思います。

医学的に不妊症と言うには一定の基準があると思いますが、ここではなかなか子供に恵まれない方も含めて載せたいと思います。

今回は、自然な妊娠が難しく体外受精を受けられた方を、次回は流産の経験をし、なかなか妊娠出来ない方の治療例を載せたいと思います。

1.卵管采がうまく機能しない30歳代前半の女性

産婦人科で体外受精をするので、鍼治療も併せてやって何とか妊娠したいと紹介されてきました。

問診しますと、子宮が変形していて妊娠しにくいと医師に進められ手術、その後卵管采の変形も発見され体外受精を選択したとのことでした。

「わかりました。出来るだけのことをやりましょう。鍼治療を継続してください。そうすると、体が変わってきて妊娠を助けることが出来ますよ。また、体外受精に向けての医師の治療・受精卵を体内に戻してからの治療は、結構苦しいですからその緩和にも役立ちます。一緒に頑張りましょう」と励ましつつ、治療を開始しました。

当初、週3回の治療から始めました。

卵子を取る前や受精卵を体内に戻す際等、注射や薬等によってお腹が張り、苦しい状態で何度となく来院されました。

その度に、鍼治療によってその張りや痛みを楽にし、体質改善に努めていきました。

その結果、子宮内膜の厚さが9ミリから11ミリに厚さをましました。

「今まで何度も検査をしてきましたが、こんなに厚くなったのは初めてです」とびっくりされました。

「体が変わってきたんですね。期待しましょう」と励ましつつ、治療を継続しました。

受精卵を戻してから2週間ほどたって妊娠がわかり、喜びを共にしました。

「これからが大事になります。大切にしていきましょう」

その後治療を週2回、更に週1回にし継続しました。

つわりも治療によって軽減し、その後安産灸を施しつつ妊娠後期まで治療をさせていただきました。

出産は遠方の実家に戻られ、無事、元気な男の子を出産されました。

2.全く生理の無い30歳代前半の女性

「受精卵を3週間後に戻しますが、間に合うでしょうか」と紹介を受けて来院されました。

問診しますと、「生理が全く無いのですが、どうしても子供が欲しくて。こちらで妊娠された方がいらっしゃると聞きました。お願いします」とのことです。

「時間があまりありませんが、精一杯やってみましょう。週3回の治療となりますから、来てください」

当初、冷えていた体が短い期間のわりに温まり、変化していることがわかりました。

また、産婦人科での治療により、体調がきつい状態になりましたが、鍼治療によって楽に過ごすことが出来ました。

「お腹が膨れ、張って痛かったのに、鍼をすると腫れも、張りも楽になるんですね。不思議ですね」と感謝されました。

受精卵を体内に戻し、無事妊娠となりました。

その後、つわりが始まり継続治療して、その期間を楽に過ごすことが出来ました。

途中、事情もありしばらく治療を休まれ、臨月に入り再来院されました。

出産予定日が目前になっても、陣痛が来ず、お医者さんからは、「もうしばらくかかりますねと言われました」と。

「陣痛促進穴に反応が出ていますから、もうすぐ産まれますよ。それじゃ、治療しておきましょう。明日か明後日には強い陣痛が起こって産まれますよ。強い陣痛が起きて間隔が短くなったら、背中の鍼をはずして病院に行ってください」

二日後に元気な男の子を、無事、出産されました。

普段は、体質改善を主眼において治療を進めております。

すなわち「肥えた畑に捲かれた種は、強い根をはり、しっかりと生育していきます。でも、茨の張った畑や養分の少ない畑に捲かれた種は、根を張ってもすぐに枯れてしまいます。あなたの体を肥えた畑に作り変えましょう」と例え話をしながら、鍼治療によって自然な妊娠を進めています。

しかし、体外受精によってのみ妊娠できる方もおられるのです。

体外受精で妊娠できる可能性も決して高いとはいえないのが現状のようです。

その確立を、鍼治療(経絡治療)によって少しでも高めるために貢献できればと、この治療を通してあらためて感じました。

体質改善と共にお役に立てればと思います。

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