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突発性難聴でめまいを伴う患者さんです。

突然前触れもなく、右耳の聞こえが悪くなり、すぐに耳鼻科へ診察を受けにいったところ「突発性難聴」と診断され投薬を受けました。数日しても難聴にあまり変わりがなく、めまいも強く残った状態でした。そんな中でインターネットで調べ当院に来られたのです。

来院時は、難聴がまだ残っていry状態と、顔を横に振るとめまいがし辛い状態と訴えておられました。その他、手足が非常に冷たく、自覚的にも冷えを強く感じておられます。更に頻繁に胃の痛みを訴えておられました。

初診の治療を終え、体の状態・難聴とからだの冷え・めまい・胃痛の関連性を説明し、継続治療の必要性をお話しました。当初、週2回の通院をお願いし、様子を見ながら週1回の治療へと変えていきました。

当初訴えておられた難聴は、全くなくなり時折顔を横に振ったときに軽いめまいがある程度へと変化していきました。仕事中によく胃痛を起こしていましたが、その回数も次第に減少してきています。今では、殆んど痛みを感じることもなくなってきています。

手足の冷えはまだ完全には解消されてはいませんが、治療中にも温かくならなかった手と足が次第に暖まるようになっています。自覚的にも以前の冷たい感じとは違うとの事です。

今回の治療例のように、早期に治療を開始でkることで難聴の回復を早めることが可能となります。ただ、「突発性難聴」となると耳鼻科を受診するのが当然ですし、あまり変化していないのに投薬を長い期間継続してしまいます。その後、鍼治療となると、回復にどうしても時間がかかってしまいます。しかし、回復していきますのでそのような状態でも、どうぞご相談ください。

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“貝原益軒 「養生訓」” 中公クラッシクスより抜粋

養生の大要

内欲を少なくし、外邪を防いで、からだを時々動かし、睡眠を少なくする。この四つが養生の大要である。

気を養う

気を和平にし、荒くしてはいけない。静かにしてむやみに動かしてはいけない。ゆっくりするのが良く、急なのはいけない。口数を少なくして気を動かしてはいけない。いつも気を丹田に集中して胸にのぶらせぬことである。これが気を養う法である。

気をめぐらす

古人は詠歌や舞踏をして血脈を養った。詠歌というのは歌を歌うのだし、舞踏というのは手で舞い足で踏むのである。みな心を和らげ、からだを動かし、気を循環させてからだを養う。養生の道である。

四募とは

思いを少なくして、神(心)を養い、欲を少なくして精(たましい)を養い、飲食を少なくして胃を養い、言を少なくして気を養わねばならぬ。これが養生で四募(しか)というものだ。

七養とは

摂生の七養というものがあるこれを守らないといけない。一は言を少なくして内気を養う。二は色欲を戒めて精気を養う。三はうまい味を少なくして血気を養う。四は唾液を飲んで臓気を養う。五は怒りをおさえて肝気を養う。六は飲食を制限して胃気を養う。七は思慮(心配ごと)を少なくして心気を養う。

長いのはよくない

長時間歩き、長時間すわり、長時間たち、長時間横になり、長時間話をするのはよくないこれは長時間動いて浮かれるから気が減るのだ。また長時間安逸にしていると気が塞がる。気の減るのと塞がるのとは、ともにからだの害となる。

四養とは

養生の四養は、むかっ腹を立てることをせず、心配を少なくし、言を少なくし、欲を好むのを少なくするにある。

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