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陣痛促進穴を使って出産へ
13th 8月 2009
ー出産予定日になっても陣痛が全くなく、帝王切開日が決められましたが、どうしても自然分娩したいと来院されましたー
初産の30歳代の女性です。手足がやや冷えていて、冷え性であるとの自覚のある方でした。出産予定日が間じかに迫ってきているもかかわらず陣痛らしきものが全く感じられず、医師からは帝王切開の日を決まられてあせっておられました。
できることなら自然分娩したいとインターネットを調べていたら、たまたま当院のページにヒットしたそうです。鍼治療は初めてですが、何とか陣痛を起こしてもらいたいとの一念で来院されました。
問診を終え、からだの様子を診てみますと手足にやや冷え感がありおなかの様子も硬く小さめでした。
やや虚体に属するかと思われ、あせって陣痛を起こさせるより、初回は少し全身調整を中心に治療をし、お腹をふっくらとさせからだの力を引き上げることに重点をおくことを説明し、治療に入りました。
初回の治療を終え、からだは温まり冷えていた手足も温かみを帯びていました。硬く小さなお腹もふっくらと広がり母体も胎児も楽になった様子でした。帝王切開の日が決められ、あまり余裕がないため翌日に来院してもらうことになりました。
翌日に来院され、からだが温まっていて楽に過ごせましたとのことでしたが、陣痛は起こらなかったとのことです。「今回の治療を終えると陣痛が起こってきますから安心してください。反応が出てきていますから」と説明し、治療に入りました。
治療の最後に、背部に現れる反応を確認し、円皮鍼を貼付し治療を終えました。「今回の治療で陣痛が起こるようになりますが、出産にいたるような陣痛はまだのようです。おそらく次回の治療後に出産できるでしょう」
二日後に来院していただき、所定の治療を終えた後、最後に廃部の反応点に円皮鍼を貼付しました。「反応店がいいところまで下がっています。明日かあさってには強い陣痛が始まり出産になりますから、強い陣痛の間隔が短くなったら背部に貼付した鍼をはずしてください。楽に出産できますよ」と説明し、3回目の治療を終えました。
その後、出産の連絡をいただきました。「治療の翌日に出産しました。ありがとうございます。陣痛が来て2時間で出産できました。お医者さんはじめスタッフの皆さんが初産なのにと驚いておられましたよ」
最近は、微弱陣痛の妊婦さんが多く、帝王切開にいたるケースが増えているように感じられます。また、お腹の小さくて硬い妊婦さんも多く妊娠中に抱える問題も多いのではとも感じています。
今回のように、安産灸をしながら出産を迎えるのではなく、全く鍼治療と無縁で出産予定日になって陣痛が起きず、来院されるケースはまだまだ僅かです。できることならば、もっと早くに治療に来ていただき調整をおこなって出産へと希望するものです。これはなかなか難しいとは思いますが、もっと多くの方々に知っていただければと日々願ってます。一鍼灸師のつぶやきに過ぎませんが。
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