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貝原益軒「養生訓」から学ぶ(その11)
12th 2月 2009
“中公クラシックス” より抜粋
呼吸の法
呼吸というのは人の鼻からいつも出入りする息のことである。呼は出る息で、からだの中の気を吐くのである。吸は入る息で、外気を吸うのである。呼吸は人の生気である。呼吸がなくなると死ぬ。人の体内の気は、天地の気と同じで、内外が通じ合っている。人が天地の気の中にいるのは、魚が水中の中にいるのと同じだ。魚の体内の水も外の水と出入りして、同じ水である。人の体内にある気も天地の気と同じである。しかし体内の気は五臓六腑にあるので、古くなり汚れる。天地気は新しくてきれいである。時々鼻から外気をたくさん吸い込まないといけない。吸った気が体内にたくさん溜まったら、口から少しずつ静かにはきだす。乱暴に早く吐き出してはいけない。これは古くなった汚れた気を吐き出して、新しいきれいな気を吸い込むのである。新しいのと古いのとを交換するのである。これをおこなうときは、姿勢を正しくして仰臥し、足をのばし、目をつむり、手をしっかり握って、両足の間隔は五寸、両ひじとからだの間隔も五寸になるようにする。一日一夜の間に、一、二度おこなうがよい。ずっと後になって効果が出てくるだろう。気を落ち着けてやらないといけない。
ふだんの呼吸
ふだん呼吸するときは、息をゆっくり、深く丹田に入れるようにする。急なのはいけない。
調息の法とは
調息の法とは呼吸を整え、静かにして息がだんだんと微小になっていくことである。これを長く続けると、鼻の中を息が通っていないかのようになる。ただ、臍の上から微小な息が往来するような感じになる。こうすると神気が定まる。これが気を養う術である。呼吸は全身の気の出入りするみちである。息を荒くしてはいけない。
心法を慎む
養生の術はまず心法を良く謹んで守らないとおこなわれにくい。心を静かにして落ち着け、怒りをおさえて欲を少なくし、常に楽しんで心配をしない。これが養生の術で、心を守る道でもある。心法を守らないと養生の術は行われない。だから心を養いからだを養う工夫は、二つでなくて一つの術である。
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