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腱鞘炎で握力まで極端に低下した症例(30歳代の男性)
19th 3月 2009
-長年の左手親指の腱鞘炎で握力がほとんどなくなってしまった-
スノーボードの全国大会に出るほどのスポーツマンで、冬季になると練習や大会にと忙しい日々を送っています。
しかし、その左手は親指の腱鞘炎を患い、スタート時に握るポールを強く握れず、常に痛みを伴っていました。
当院へは、紹介されての来院です。鍼治療はもちろん初めてで、当初はスポーツ鍼灸と銘打っていない当院で良いのかと不安に思われていたそうです。初回の治療を終え、体全体が楽になり、その上で左手の親指を動かしていただき握れる強さを確認していただきました。初回の治療ですからドーゼをすくな目におこなっていますが、本人が予期していた以上に強く握れるようになっており、しかも痛みがかなり軽減していました。これには本人もびっくりされていたようです。
「このように治療を継続していくことでよくなってきます。そして元の良い状態に戻りますよ」とお話し、初回の治療を終えました。
その後定期的に来院され、そのつど訴えられる症状を含め(頭痛・腰痛・不眠・背部痛・だるさ・胃部不快感および痛み等)治療をしていきました。そのつど訴えられている愁訴(頭痛・腰痛等・・・・)は治療毎に軽快し、楽になっています。こんなことからも信頼していただけたのでしょうか、腱鞘炎を治すために通院してくださいました。
その結果、左手の腱鞘炎はなくなり強く普通に手を握れるようになっています。
現在は、仕事もハードで疲れやすいため、体調管理を含め精神的な安定感をも含めて治療を継続されています。
今回の症例のように、現在スポーツ鍼灸という分野の鍼灸があり、鍼灸のよさを高める上でも大きな貢献をしています。しかし、スポーツ鍼灸のみがこのような症例に対応できるのではなく経絡治療をおこなうことによってもおきな効果をあげることができます。
また、昨今スポーツ選手のドーピング問題等、おちおちと風邪薬さえも飲めない状態のようです。このような薬の問題等含め体調管理、故障時の対応も含め、もう一度『経絡治療』を見直していただく時期が来ているのではないかと思います。
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