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陣痛促進穴により自然分娩へ(30歳代前半の女性)
09th 6月 2006
出産予定日を五日ほど過ぎても全く陣痛もなく、子宮口も開く気配も無いため、このままだと帝王切開になると医師に言われ、何とか自然分娩したいと来院されました。「初めての出産です。何とか自然分娩したいのでお願いします。ホームページを見ました。よろしくお願いします」
「わかりました。今日ははじめての治療ですから少し軽めの治療になりますが、それでも陣痛が来るようになります。ただ、初めてですから陣痛促進穴には鍼を入れません。次の治療に鍼をつけることにしましょう」
初回の治療を始め、所定の治療を終えました。火曜日に来院されましたので、次回の来院を金曜日にと思いましたが(本当は木曜日が適当なのですが、定休日なので)、患者さんは明日にしてほしいとのことで、翌日の来院となりました。実は翌週の月曜日には入院が予定されていましたので、少しでも早くしたいという気持ちが互いに働いていたようです。
翌日来院。「昨日の夜、初めて御印がありました(陣痛)。本当にびっくりしました。子宮口が開いていませんが大丈夫でしょうか」「大丈夫ですよ。前にも同じような方がおられました。全く陣痛もなく、子宮口も開いていない方でお医者さんも出産はもうしばらく先です。といわれていましたが、陣痛促進穴を使うことで、治療の二日後には安産で出産された例がいくつかありますよ。安心してください」 2回目の治療に入りました。所定の治療を終え、三陰交に施灸を終えて、深呼吸をし、いすに腰掛けいざ、陣痛促進穴を探りました。陣痛促進穴は良い位置に現れており、円皮鍼を貼付して治療を終えました。
「翌日か、翌々日には陣痛がきます。陣痛が頻繁に来るようになるまで、背中についている鍼をはずさないでください。強い陣痛が頻繁になったらはずしてください」と伝えて、金曜日の予約を一応取っておきました。
金曜日の朝、電話連絡が入り「陣痛が頻繁になり、病院に来ました。予約はキャンセルさせてください」との一報でした。その後、なかなか子宮口が開かない様子で、出産は月曜日に変わったばかりの時間帯になったそうです。後日、患者さんから連絡が入り「なかなか子宮口が開かず、破水が始まってからあっという間に出産となりました。安産でした。背中の鍼をもっと長く着けていたら、更に早く出産できていたかも知れませんね」との喜びの電話となりました。
以前にも何度となく経験していることですが、そのたびにからだの不思議を感じてしまいます。もういつでも出産はOKとのサインが現れて、教えてくれるのです。このように少しは安産のお手伝いが出来ることは、私にとっても大きな喜びです。もし、このようなケースで困っておられる方、おられましたなら参考にしてください。
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