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一人目のお子さんも妊娠中に鍼治療を受けて出産された方で、妊娠三ヶ月に入って来院されました。

「お腹が痛くて辛いです。どうもお腹に水がたまっているようです。病院で検査を受けていますが、原因がはっきりしません」早速、問診しつつお腹を触ってみますと、どう見ても妊娠六ヶ月のお腹に見えます。三ヶ月のお腹には見えませんでした。下腹部を軽く押し付けますと痛みが出、腹腔内に水の貯留が伺えました。「医学的には原因がはっきりしていなくても、東洋医学では体全体を捉えて治療しますから大丈夫ですよ。治療しながら痛みをとっていきます。それと一緒にお腹の赤ちゃんの成長と自然分娩ができるようにやっていきましょう。お医者さんに診てもらいながら鍼もあわせて治療していきましょう」

初回の治療を終えるとゆがんで張っていたお腹がふっくらと軟らかく変わり、痛みも和らいで楽になっていました。この患者さんは、遠方からこられるため病院の通院にあわせて月2回の治療となりました。

妊娠五ヶ月に入ると痛みも落ち着き、安定した状態が続きました。初めは卵巣に水がたまっているらしいと言われていましたが、どうも以前手術した虫垂炎のところに問題があるのではといわれ始めましたが、結局のところ出産後調べてみないとわからないという結論のようです。

安定した状態が続き、妊娠9ヶ月に入り自然な分娩を導くため週1回の治療を継続しました。お腹に水がたまり産道を圧迫していて、自然分娩ができなくなる可能性が高いとの医師の言葉から治療間隔を短くしたものです。

臨月に入り、背部の「陣痛促進穴」の反応も現れましたので、反応部に適切な処置を加えて治療を終えました。無事赤ちゃんは水を押しのけて自然分娩で出産しました。

このところ、妊娠中にいろんな問題で来院される妊婦さんが増えています。鍼治療と聞きますと二の足を踏む人が多いとは思いますが、頭の片隅にでも鍼治療のことを置いてください。

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